2012年3月17日土曜日

石油化学製品で値上げ加速 原油価格の高騰で

これからどんどんいろんな物の値段があがっていくね。図らずもインフレになるかもね。


合成樹脂などの石油化学製品に値上げの動きが相次いでいる。イラン情勢の緊迫化を受けて原油相場が高止まりし、石化原料のナフサ(粗製ガソリン)の価格 も騰勢を強めているためだ。石化各社は、原料コストの上昇分を製品価格に転嫁して採算改善を図る考えだが、取引先との値上げ交渉には曲折も予想される。

石化各社の値上げ表明は2月下旬から加速している。帝人化成が携帯電話の外装材などに使うポリカーボネート樹脂を19日出荷分から値上げすると表明。ナフサに由来する主原料の価格が上昇しており、「合理化努力で吸収できる範囲を超えている」(同社)としている。

値上げは幅広い石化製品に広がり、旭化成ケミカルズや東ソー、住友化学が値上げを表明した合成樹脂のポリエチレンの値上げ幅は10~15%アップとなる 1キログラム当たり25円以上。水道管や建材に使う塩化ビニール樹脂では、信越化学工業が4月1日納入分から10~15%アップとなる1キログラム当たり 15円以上値上げする。

ナフサは、「イランをめぐる地政学的リスクの表面化」(石油大手役員)による原油価格の高騰に加え、需要の旺盛な韓国や台湾のスポット(随時契約)買い もあって騰勢が強まっている。2月6日に1キロリットル5万4800円だった国産ナフサ価格は3月8日に6万2800円まで急上昇した。

各社は原料コスト上昇分を製品価格に転嫁して採算改善につなげる考えだが、「取引先も苦しく、値上げは簡単ではない」(石化大手)のが実情だ。

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