2011年10月30日日曜日

日産“第3のエコカー”来年、1リットル30キロ・ガソリン車

既存のものを改良することで、開発コストが抑えられて、広く庶民に行き渡ればいいですよね。


日産自動車は29日、超低燃費のガソリンエンジンを搭載したコンパクト車を早ければ来年中にも発売する方針を明らかにした。ガソリン1リットルで30キロ前後走行できる燃費性能を目指す。超低燃費のガソリン車は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に続く“第3のエコカー”とも呼ばれ、マツダなどが積極的に展開。この分野に日産が参入することで、業界内のエコカー競争はガソリン車でも本格化することになる。


 新型車は、排気量が1000~1300ccのコンパクト車。3気筒のエンジンに、空気を圧縮してエンジンに送り込む「スーパーチャージャー」という過給器を取り付ける。これによって、最も燃料を無駄遣いする走り出し時の燃費が改善し、トータルで低燃費を実現できるという。

 超低燃費ガソリン車を同じ燃費基準で比べると、マツダが今年6月に発売したコンパクト車「デミオ・スカイアクティブ」が1リットルで30キロ走れるほか、ダイハツ工業の軽自動車「ミラ イース」は32キロ。いずれもトヨタ自動車のHV「プリウス」の38キロに近づく燃費性能だ。日産のコンパクト車は、マツダとほぼ同水準の性能を出すことになる。

 HVで先行するトヨタやホンダに対し、日産はこれまでEVをエコカー戦略の中心に据えてきた。昨年12月には量産型EVの「リーフ」を発売し、人員や費用を集中的に投じたEV開発にひと区切りがついた。

 このため日産は、新たにHVや、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を強化する方針を示していた。それに加えてマツダがリードする「第3のエコカー」にも本格参入し、品ぞろえを拡大。全方位のエコカー戦略を進めることで「技術の日産を再びアピール」(同社首脳)するとしている。

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