2011年10月11日火曜日

<ネットスーパー>ローソン参入…コンビニ大手で初

一部地域でしか宅配を行っていないネットスーパーもある一方で、全国に宅配するっていうのは、大きな武器になりそうですね。


 コンビニエンスストア大手、ローソンは11日、食品の戸別宅配大手「らでぃっしゅぼーや」と提携し、インターネットで注文を受けて肉や野菜、日用品などを宅配するネットスーパー事業を全国規模で始めた。コンビニ大手のネットスーパー参入は初めて。共働き世帯や高齢者の増加を背景に需要が拡大するネットスーパー市場には、イオンなど大手総合スーパー各社がすでに進出しているが、ローソン参入で一段と競争が激化しそうだ。

ローソンはネットスーパー事業を合弁の運営会社「らでぃっしゅローソンスーパーマーケット」(出資比率はローソン51%、らでぃっしゅぼーや49%)で展開。「らでぃっしゅローソン」のホームページで注文を受け付け、ヤマト運輸の配送網で全国に宅配する。

取扱商品は、らでぃっしゅぼーやが手がける有機野菜や水産品などの生鮮食品に、ローソンが開発した調味料や日用品などのプライベートブランド商品も加えた約1000種類。価格は「類似サービスよりも若干高めの商品もある」という。入会金や年会費は不要だが、注文額や地域に応じて最高1800円の送料がかかる。

11日会見したネットスーパー運営会社の野田和也社長は「初年度30億円、14年度までに売り上げ100億円を達成したい」と意気込んだ。

ネットスーパーなど消費者向け電子商取引は、ネット利用拡大も背景に毎年10%以上伸びている成長市場。昨年の国内市場規模は7兆円を超え、百貨店業界をしのぐ。スマートフォン(多機能携帯電話)の普及でネット利用が一段と広がっている上、近くの商店街の衰退などで買い物が困難になった高齢者ら「買い物弱者」によるニーズ増大も見込まれ、ローソンは「今後もネットスーパーの需要は伸びる」と期待する。

イオンやイトーヨーカ堂、ダイエー、西友などの総合スーパー各社もニーズの高まりを受けて、ネットスーパー事業の取扱店を徐々に増やしているが、ローソンが全国規模で参入することで戦略強化を求められそうだ。

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