2011年10月26日水曜日

<オリンパス>新社長が一人で会見 企業買収の質問応じず

完全に迷走しちゃってますね・・・そう簡単には事が収まりそうもないですし。どうなることやら。


 英国人社長の解任からわずか12日。大手精密機器メーカー「オリンパス」が26日開いた再度の社長交代会見は、新社長一人だけが臨む異例の新体制発表となった。辞任した菊川剛会長兼社長(70)は姿を見せず、問題となっている企業買収について、高山修一新社長(61)は「今後設置する第三者委員会の評価を待ちたい」と繰り返した。今後の会社立て直しはどうなるのか。社員からも不安の声が漏れた。

上場企業の社長交代会見では、新旧社長が同席することが多い。この日の会見では司会役の幹部社員が、冒頭に菊川氏の「株価の低迷など、各方面にご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げる。新しい体制で推進すべきと判断した」などとするコメントを読み上げた。

菊川氏の「不在」についての質問に、高山新社長が「(菊川氏は)第三者委員会を推進する立場ではないから」と弁明する場面も。「出席すべきなのでは」と、重ねて問われると「それは意見の違い。十分誠意を尽くしている」と述べた。

約1時間の会見の中では、企業買収が適切だったかの質問が相次いだ。「英米の捜査当局が動き出したという報道もあるが」との質問に対し、高山新社長は「全く把握していない」と説明。「反社会的勢力との関係は全く認識していない」と強調した。最後には司会役が「今後の意気込みを聞いてほしい」と促す場面もあった。

オリンパス本社(東京都新宿区)から帰宅する社員は一様に硬い表情。20代の男性社員は「社長の辞任を聞いて驚きましたが、なぜ辞めたのか詳しいことは聞いていません。(疑惑報道については)何も分かりません」と困惑気味だった。

ある中堅男性社員は一連の混乱を「迷走を越えた迷走」と表現。「社員にも社会にも会社が十分な説明責任を果たしておらず、1部上場企業がとる態度とは思えない。世間に恥ずかしい」と声を落とした。男性は家族も抱えており「万が一にも会社がおかしな方向に行ってしまい、自分がリストラでもされるようなことになったら……」と不安を口にした。

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