悩ましい価格設定だよなあ。もう少し、ソフトバンクがインパクトあるプラン設定してくると思ったんだけどなあ。
KDDI(au)とソフトバンクモバイルは7日、14日に発売する米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)の新機種「iPhone(アイフォーン)4S」の予約受け付けを販売店などで始めた。注目された端末価格は、両社とも実質0円からに設定。ソフトバンクの独占販売が崩れKDDIとの併売になったことで、それぞれの強みを打ち出しての顧客争奪戦の口火を切り、店頭には従来機以上の予約待ちの行列ができるなど、選択肢の増えた消費者のアイフォーン熱も再燃している。
◇au「通信回線」に自信
ソフトバンクの孫正義社長がアイフォーン4Sの価格を発表したのは予約開始の7日午後4時のわずか3時間半前。同日未明発表のKDDIの価格も踏まえ、ギリギリの設定をしたという。記者会見での配布資料に書かれた価格を安く訂正した機種については、「一人でも多くの人に(5日に亡くなった)スティーブ・ジョブズ氏(米アップル前CEO=最高経営責任者)の作品を届けようと、直前まで値段を見直したため修正が間に合わなかった」と明かした。「後出し」のソフトバンクはKDDIよりわずかに高いものの、ともに実質0~約2万円と、米国の199~399ドル(約1万5000~3万円)を下回り、3万円前後が主流の他のスマートフォンより大幅に安くした。
データ通信料では、KDDIのキャンペーン価格は月4980円と、ソフトバンクの4410円より高い。このため、料金面ではソフトバンクに分があるように見えるが、山間部や建物内などで「つながりにくい」とされる同社の通信回線に不満を持つ利用者も多い。KDDI関係者も「通信回線の価値にお金を払ってもらいたいという料金設定。1割の価格差なら選んでもらえる」と自信を示す。
対する孫社長は通信規格の違いからデータ通信の受信速度がソフトバンクの最大毎秒14・4メガビットに対しKDDIは同3・1メガビットと差があることを強調した。東京都内の量販店にソフトバンクのまま機種変更する予約に訪れた港区の会社員、小宮山健二さん(45)は「会社支給でドコモの携帯電話があり、通話エリアの問題はない。スマートフォンはネット閲覧に使うので通信速度を優先した」と語る。一方、同じ店でKDDIを選んだ荒川区の会社員、田中一彦さん(40)は「ソフトバンクから乗り換える。アイフォーンの魅力はいつも持っている楽しさで、つながる範囲が広がるのは大きい」とシビアだ。
◇「iPad」2割引も ソフトバンク
KDDIの攻勢を受けるソフトバンクは500万人を超えると見られるアイフォーン契約者の流出を防ぐ「守り」にも力を注ぐ。孫社長は同社だけが扱うタブレット端末「iPad(アイパッド)2」とアイフォーンを抱き合わせ販売するキャンペーンに打って出た。
アイフォーン契約者と新規購入者に、これまで月4725円かかったアイパッドの携帯回線でのネット接続料とデータ通信料を、データ利用が100メガバイトの制限を超えなければ無料とする。最も安い機種の端末価格も1万2000円割り引く。アイパッド利用者の4割以上が制限内に収まるといい、こうした顧客は1台の通信料で2台のアップル端末を使えるようになる。他にこれから買い替え期を迎える旧機種の利用者が「4S」に替える場合、残っている端末代の分割支払金も免除する優遇策も実施し引き留めを狙う。
この日、auショップ池袋東口では約30人の予約の列が夜まで減らず、顧客流出が懸念されるソフトバンク表参道でもアイフォーン4発売時を上回る約230人が予約開始時に行列した。両社の競争激化で選択肢の増えた利用者のアイフォーンへの関心は、開発したジョブズ氏が5日に死去したこともあって増すばかりだ。
2011年10月7日金曜日
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