2兆円なんか、あっという間に消えちゃうよ。あーあ、あんなスワップに使っちゃうくらいなら、自国産業を守るのにカネ使えばよかったのに。
21日のニューヨーク外国為替市場では円相場が一時1ドル=75円78銭を付けて戦後最高値を更新し、その後も最高値圏で推移した。背景には、世界経済の失速懸念でリスク回避の志向を強めた投機筋が相対的に安全資産とされる円を買いやすい構図が続いていることがある。日本単独での対応では限界があり、歴史的な超円高がさらに長引き、再び最高値を突破する恐れは大きい。
「頑張っている企業の業績がこのレートで飛んでしまいそうな状況だ」。安住淳財務相は22日、円の急騰が輸出企業に与える影響に懸念を表明した。
円が最高値を更新したのは今年3回目。超円高の長期化には世界経済の構造的な要因がある。
欧州では債務・金融危機が深刻化し、米国も失業率の高止まりなど景気の先行き懸念が強まっている。欧米経済の不調は中国など新興国にも波及し、流入していた投機資金を引き揚げる動きが加速。経常黒字国で東日本大震災の復興需要による景気の下支えも期待できる日本の円が資金の逃避先として消去法的に選択されている。
政府・日銀は週明けの市場動向をにらみながら、円売りドル買い介入も検討するが、巨額の資金が動く為替市場では単独介入の効果も「高が知れている」(邦銀大手)。21日に閣議決定した平成23年度第3次補正予算案に盛り込まれた約2兆円の円高対策も市場には無視されており、政府・日銀の対応に手詰まり感が色濃くなっている。
2011年10月22日土曜日
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