2011年10月8日土曜日

<信用格付け>スペイン国債2段階下げ イタリアも1段階

格付け会社が動いたことによって、また市場が振り回されますね。こういうの、なんとかしないとね。


欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは7日、多額の財政赤字を抱えるスペインとイタリア両国債の長期信用格付けを引き下げた。欧州債務危機の深刻化で両国の金融機関や経済に影響が及ぶと判断した。メルケル独首相とサルコジ仏大統領は9日、金融機関への資本増強策の手法を巡って協議する。国際通貨基金(IMF)も新たな融資枠新設の検討を始めたとされ、危機拡大に備える動きが広がっている。

フィッチによると、スペイン国債を2段階引き下げ、上から4番目の「ダブルAマイナス」、イタリアは1段階引き下げて5番目の「シングルAプラス」にした。ともに先行きも「ネガティブ(弱含み)」とした。

フィッチは格下げの理由について「ユーロ圏の危機の深刻化」を指摘。債務危機が実体経済に影響を及ぼし、両国の財政をさらに悪化させる懸念があるとした。今後、さらに格下げされる可能性もある。

米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスはともにスペインの格付けを上から3番目、イタリアを6番目に位置付けており、3社ともほぼ同じ評価となった。

また、ムーディーズは7日、ベルギー国債の格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。同国債は上から2番目の「Aa1」だが、フランス・ベルギー系金融大手デクシアの救済で政府債務が膨らむ可能性を指摘した。

0 件のコメント:

コメントを投稿