農林水産省が4日発表した6月の農林水産物の輸出額は前年同月比2・3%減の383億円だった。東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けた各国の輸入規制や風評被害により、4、5月と10%台のマイナスが続いていたが、欧州向けなどが前年比プラスに転じたほか、多くの国・地域でマイナス幅が縮小し、改善してきた。
どれくらいまで回復するかねえ。
内訳は、農産物が1・2%減の226億円、林産物が4・8%増の11億円、水産物が4・6%減の146億円。5月下旬から中国向け輸出が再開した水産物は、対前年比減少率が5月の29・6%から大幅に縮小。サバやカツオの輸出総額は、5月のマイナスからプラスに転じた。
国・地域向けでみると、6月に輸入規制の全面解除に踏み切ったカナダ向けは、37・3%減だった5月から、17・3%増になった。EU向けも5月の14・2%減から32・6%増に転じるなど、規制緩和とともに風評被害も和らいできたようだ。
ただ、主要な輸出相手の香港や中国向けでは、前年比2ケタのマイナスが続いている。放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた牛の肉の問題についても、農水省では「7月以降、輸出への影響が懸念される」としている。
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