2011年8月19日金曜日

東京株式大引け続報:8700円割れ寸前、世界連鎖株安に歯止めかからず

日本発じゃないだけに、どうにも日本だけじゃ対応の仕様がないですね。


 19日の東京株式市場は世界連鎖株安に巻き込まれ3日続落した。全面安。大引けの日経平均株価は前日比224.52円安の8719.24円と8月9日以来の8800円割れとなった。前日のアジア、欧米の株価の大幅下げを受け継いだ。海外年金の売りなどが観測されており、投資家のリスク許容度の後退から換金売りが出た。後場は一段安水準で一進一退の値動きとなっていたが、午後2時半過ぎに東北地方で震度5の津波を伴う地震があったことから株価指数先物主導に下げ幅を拡大した。一時は8700円割れにあと7円強まで下押しする場面があった。東証1部の出来高は20億4704万株、売買代金は1兆3629億円。

アジア株の軟調や円高止まりも日本株の足を引っ張った。アジア市場は午後に入り下げ足加速した。日本発の株価下落ではないだけに、東京市場では決め手に欠ける。日銀によるETF(株価指数連動型上場投信)買いを期待する向きもあるが、それ以上に外国人投資家の売り姿勢が根強く不安感は払しょくされていない。26日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長のジャクソン・ホールでの講演に注目するほか、市場の一部ではFRBが緊急の会合を開くといった出所不明のうわさも流れた。

ただ、ゴールドマン・サックス証券では、「世界経済の成長は低下、リスクは上昇している」としているが、「市場は格段に悲観的なシナリオを既に織り込んでいる」としている。

同証券では、「米10年債は割高、原油と銅は割安な水準で、欧米の株式のリスクプレミアムは20年来の高水準に近い」としている。その上で、「株式とコモディティは今後3カ月と1年の両方でオーバーウエートする」としており、「今後3カ月では株式、1年ではコモディティをより選好する」としている。

全面安。東証1部の値下がり銘柄数は1324に達した。新安値銘柄は106と100を超えた。東証1部の売買代金上位30傑中28銘柄が、出来高上位30傑中26銘柄が下落した。値上がり銘柄数は241。わずかにJR東日本 <9020> 、エス・バイ・エル <1919> 、レオパレス21 <8848> の上昇が目立った。

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