学歴詐称って、どの国でもあるんかねー。学歴より能力主義のほうがいいね。
インターネット検索大手ヤフーの新最高経営責任者(CEO)、スコット・トンプソン氏が学歴を詐称しているとの指摘を受けていたことが明らかになり、同社取締役会に対する圧力が高まっている。
また、ヤフーは同社が保有する中国の電子商取引大手、アリババ・グループ・ホールディング株の一部をアリババに売却するための新たな取引を検討していることがわかった。事情に詳しい複数の人物が4日、明らかにした。
ヤフーの大株主のヘッジファンド、サード・ポイントは4日、ヤフーに対して、7日正午までにトンプソンCEOを解雇するよう求めた。解雇しない場合、サード・ポイントはさらなる行動を起こすとしている。
トンプソン氏の学歴詐称はサード・ポイントが3日、指摘した。同社によると、ヤフーのウェブサイトや当局に提出した報告書にはトンプソンCEOはコンピューター科学の学士号を取得したと明記されているが、実際には取得していないという。ヤフーは「不注意な誤り」があったとして、トンプソン氏が取得したのは会計学の学位だけであると認めたが、それ以上の詳しい説明はしていない。
ヤフーは取締役会がこの問題を調査していることを明らかにした。取締役会に近いある人物は4日、「(取締役会は)判断を急いでいない」と述べた。
トンプソンCEOの学歴詐称が発覚したことで、経営陣を巡る混乱が続いているヤフーは新たな問題を抱えることになった。取締役会は昨年のキャロル・バーツ前CEOの解任後、トンプソン氏を選ぶまで新CEO探しにおよそ4カ月を費やした 。
トンプソンCEOが署名した当局への提出書類には、自分が知る限りその内容は正確であると書かれている。この書類にはトンプソン氏がストーンヒル大学で会計学とコンピューター科学の学士号を取得したと明記されている。
同大学は3日、同大のコンピューター科学課程が1980年代初めにスタートしたと述べた。トンプソン氏は1979年5月20日に「経営学(会計学)の学士号」を取得したことが確認されている。
ヤフーに近いある人物は、トンプソン氏が学歴をめぐって積極的に同社を欺いたという証拠がないため、同社の取締役会はトンプソン氏を解雇することはないだろうと述べた。「今、(トンプソン氏を)ヤフーのCEOの座にとどめておくほうが、コンピューター科学の学位を持っているかいないかという問題よりも重要だ」とこの人物は話している。
一部のリーダーシップの専門家もこの意見に同意している。
管理職向け研修を行うマイルズ・グループ(ニューヨーク)の代表、スティーブン・マイルズ氏は「(トンプソン氏を)辞めさせたら、ヤフーにとっては最悪の事態となるだろう」と述べた。
ヤフーがトンプソン氏の学歴詐称を認めたことで、サード・ポイントとその代表を務めるダン・ローブ氏は勝利を収めたといえる。6%近いヤフー株を保有するサード・ポイントはヤフーに複数の取締役を送り込もうと、現在、委任状争奪戦を仕掛けている。
トンプソン氏の前任のバーツ氏は2009年1月にCEOに就任。しかし、グーグルやフェイスブックといったライバルに市場シェアを奪われ続け解任された。バーツ氏の解任後、ローブ氏はヤフーの取締役陣の交代を要請していた。
トンプソン氏はCEO就任直後に14%の人員削減計画やオンライン取引に注力する計画を発表した。
ヤフーが保有する約40%のアリババ株の売却について、事情に詳しい関係者によると、保有株のうち15%から25%をアリババに売却する方向で話し合っている模様だ。アリババは株式買戻しのために、数十億ドルの増資を行う可能性があるという。
アリババ株の売り戻しによって、両社の緊張関係が緩和するとみられる。アリババは自社の所有者としての影響力を取り戻すことができる一方で、ヤフーはアジアに気を取られることなく、米国の主力事業に集中することができる。アナリストによると、アリババ株はヤフーの時価総額186億ドルのkあなりの部分を占めている。
ヤフーとアリババの広報担当者はコメントを差し控えた。
2012年5月6日日曜日
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