ユーロが危なくなってる今、ドル建てだけだとリスクヘッジが効かないからね。こういう流れが増えていきそう。
中国当局が市場整備してまで人民元と円の直接交換を認めた背景には、中長期的にみて「円をテコに中国経済のドル依存体質からの脱却を図る」(国際金融筋)狙いがある。貿易拡大が続く日本で存在感を高め、元高圧力を強める米国を牽制(けんせい)しながら、元の国際化を加速させる構えだ。
中国はドル建て輸出による為替リスクを軽減しようと、2009年から元建ての貿易決済を解禁。中国人民銀行(中央銀行)によると、香港や東南アジア向けなどで11年は輸出入総額の約16%を元で決済した。英金融大手HSBCの予測では、この比率が14年までに30%を突破する。
11年には約27兆円と10年間で約2・5倍に拡大し、今後も成長が見込める日中貿易でドルが介在しない直接交換が広がれば、元建て貿易の拡大に加え、日本企業の間で元建て資金を蓄積するニーズも増える。円高ドル安の傾向の市場環境も追い風で円を踏み台にドル依存比率を下げる戦略だ。
貿易以外にも日本での元建て金融商品の購入や元建て預金の増大を促す効果も期待できる。国際経済における中国の発言力を一段と強める効果があると考えたようだ。
中国は将来的にドルや円、ユーロなどと並ぶ国際通貨への転換を目指している。元の対ドル相場の変動幅を拡大するなど段階的に規制緩和を進めているが、元高の抑制や国内金融市場の安定を狙った規制は数多い。元の国際化には、自由化は避けられず、規制緩和の加速が求められる。
2012年5月27日日曜日
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