2012年5月28日月曜日

6月にも追加緩和か 手詰まり日銀、外債購入など新たなカード切る?

だから、とっとと円を刷ればいいのに・・・やることが遅すぎたよ。

 ギリシャのユーロ離脱観測がくすぶり、欧州債務危機が長引く中で、日銀が6月にもさらなる追加金融緩和に踏み切るとの見方が強まっている。安全資産の円が買われて円高が進むなど、日本経済への打撃が心配されるからだ。ただ、日銀が市場に資金供給するための国債買い入れ入札は、予定額に応札額が届かない「札割れ」が相次ぐなど、日銀の政策余地は狭く、手詰まり感もある。新たな緩和策をどう打ち出すか注目される。

 欧州危機への警戒感から、28日の外国為替市場でも円買い圧力は強く、東京市場では午後5時現在、対ドルで前週末比23銭円高ドル安の1ドル=79円39~40銭、対ユーロで同24銭円高ユーロ安の1ユーロ=99円94~98銭だった。

 こうした情勢に、市場では日銀の追加緩和が避けられないとの観測が浮上。6月17日の再総選挙を前に、ギリシャのユーロ離脱観測が強まれば、6月14、15日の会合に追加緩和を前倒しする可能性が強い。

 ただ、「日銀の緩和手段は限られる」(メガバンク幹部)。日銀による国債買い入れ入札は、5月に入って期間2年以下の国債で札割れが相次いだ。4月の会合で購入対象に追加した2年超3年以下の国債は好調だが、「銀行の資金需要は弱く今後の札割れも心配される」(同)。

 同時に、日銀による長期国債の購入額は今年末で92兆円に膨らみ、「買い進めれば、財政赤字の穴埋めととられかねない」(政府関係者)との懸念もある。

 こうした中で、新たな追加緩和策として出てきたのが、日銀が外国の国債を購入する案だ。見込める効果は円高の修正。ドル建て債を買う場合、購入資金を得るために円を売ってドルを買う結果、円安に振れる。しかし、財務省が「為替操作は自分たちの専権」としており、調整に時間がかかる可能性がある。

 また、銀行が日銀にお金を預けている当座預金の金利を引き下げる案も有力だ。預け入れを義務づけられた額を上回るお金には、0・1%の金利がついており、市場ではこの0・1%を下限として国債金利が決まっている。当座預金の金利が下がれば、つられて国債の金利も下がるというわけだ。

 このほか、購入対象の国債の期間を10年程度まで延ばすべきだとの意見や、上場投資信託(ETF)を現在の1兆数千億円から10兆円程度まで買い増し、株価上昇につなげる案もある。欧州危機は長期化が予想され、日銀はタイミングを計りながら、新たなカードを順次、切ってくるとみられる。

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