2012年5月19日土曜日

フェイスブック上場初日、終値38.23ドル 終盤に失速

これだけ経済環境が荒れてる中で、ここまで売り上げたってことがすごいと思うけどなあ。ただ、今後は株価あがるのか?


大きな期待と関心の集まったフェイスブックの新規株式公開(IPO)の取引初日となった18日、初値は11%上昇したものの、その後急速に伸び悩み、売り出し価格の38ドル近辺まで押し戻され、結局それをわずか0.23ドル(0.61%)上回って引けた。

 ナスダック市場に上場したフェイスブックは42ドルの初値を付けたが、30分以内に38ドルまで下げた。複数の関係筋によれば、その後は株価を支えるために引受証券会社からの買いが入って切り返した。

 だが株価は引け間際の最後の1時間で勢いを失って再び38ドルの水準まで下落、規模的には過去最大級、かつ最も注目を集めたIPO案件となったフェイスブック株としては冴えないデビューとなった。ただ、今回のIPO には30行以上の銀行が関与し、初日出来高は5億7000万株以上と初日の取引高としては過去最高となった。

 調査会社のディーロジックによると、1995年以来のIPOで初日の資金調達額が50億ドル(約3950億円)と超えたのは他に6社しかなく、初日の終値は平均して売り出し価格を13%上回っていたという。2008年に公開したカード大手ビザは28%上げ、1999年に上場した貨物配送のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は36%上げて初日を終え、この点についてはフェイスブックに大きく差をつけている。

 IPOを実施した会社、及びその幹事を務めた銀行は初日の終値が大幅に上がることを望んでいる。いわゆる「内部価格」で取得した既存株主に満足を与え、一方その後の取引での一般投資家の購買意欲を高めるためだ。

 また、初日取引は取引開始時刻が30分遅れる一方、トレーダー間の売買情報の交換に支障があったことが報告された。この失態は、ニューヨーク証券取引所と争ってフェイスブック上場先を勝ち得たナスダック市場を運営するナスダックOMXグループの評価を下げるかねない。

 ナスダックは正午に同取引所会員に対し、フェイスブック株の取引について「その注文実行に関するメッセージを送る上での問題点に関して調査中」との通知を出し、午後1時にはブローカーに同株取引の「マニュアルレポート」を送付した。

 いったん取引が始まった後は活発な商いとなり、最初の数分で1億株が、最初の1時間では2億株以上が取引された。過去、IPO初日に最大の出来高を記録したのはゼネラルモーターズ(GM)で、4億5800万株が取引された。

 しかし、遅延がみられた間とその後、トレーダーの間でナスダックに午前7時半から提出した注文の変更や取り消しに支障が生じた。

 ある投資家は、午前11時40分に入れた1000株の注文が40分後の午後12時20分になってもナスダックから確認されていないと不満をあらわにした。

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