個人個人が考えて、気温に合った服装をすればいいだけなのにねー。画一的なのを好む日本人らしいね。
原発停止に伴う電力不足が懸念される中、軽装の励行で冷房の温度を上げる「クールビズ」が、昨年に続き5月からスタートした。大手百貨店は需要を見越して昨年より早く関連商品を販売。店頭には涼しげな衣料品や扇風機などが早々に登場し、暑い夏を乗り切るための「節電商戦」が早くも始まった。
日本橋高島屋は昨年より1カ月早い4月4日から、クールビズ関連の商品を販売。定番のワイシャツ、機能性肌着のほか、「カジュアルでも上着は必要」というビジネスマンの声を受け、通気性のいいジャケットやベストなどの品ぞろえも充実させた。「顧客の関心が高く、売り上げは前年同期に比べて30%増」という。
そごう・西武も2週間早めて4月11日から本格スタート。西武池袋本店では関連商品が4月の紳士服の売り上げをけん引し、前年同月比で8%増を記録した。
小田急百貨店新宿店は3月後半から開始するなど、各店舗の売り場の開設時期が早くなったのは、電力不足の懸念で昨年からクールビズ導入が6月から5月に前倒しされたためだ。昨年は準備が間に合わずに品切れを招くほど消費者の関心を集めた。今夏も関連商品の人気が高まるのは必至で、大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは「(クールビズで)昨年の2割増を目指す」と強気の売り上げ目標を掲げている。
一方、暑さ対策をにらんだ家庭の関連グッズ商戦も過熱しつつある。業界によると、昨夏の節電で首回りなどを冷やす冷却グッズの市場規模は一昨年比20億円増の44億円に急拡大したという。小林製薬は主力の「熱さまシート」の冷感成分を3倍にした強冷感タイプを新たに発売したほか、女性向けのスカーフ型や、頭皮に直接噴射して冷やすスプレーなど商品を多様化。グループ会社の桐灰化学はワイシャツのえりの内側に貼る冷却シートも売り出し、グループ全体で前年比3割増の51億円の売り上げを目指す。
また、エアコンより消費電力が少ない扇風機は昨夏の人気が今年も継続している。家電量販店のビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)は、例年より1カ月早い4月上旬に売り場を設置。停電時も使える充電機能のほか、除菌や保湿効果などを備えた高価格帯の多機能商品が並ぶのが今年の特徴。扇風機大手の山善は今年度の販売目標を前年度比6%増の340万台に引き上げている。
0 件のコメント:
コメントを投稿