2012年2月29日水曜日

値下げ・サービス合戦激化も ソフトバンク、プラチナバンド獲得

批判も多いソフトバンクだけど、ADSLや携帯で価格破壊を起こしてくれたからね。これからも価格競争を起こしてください。


 総務省の電波監理審議会は29日、電波が伝わりやすいことから「プラチナバンド」と呼ばれる900メガヘルツの周波数について、ソフトバンクモバイルに割り当てることを正式に決めた。また、総務省は同じプラチナバンドの700メガヘルツについて、3社に割り当てる方針を新たに発表した。プラチナバンドを持たず「つながりにくい」といわれてきたソフトバンクは、NTTドコモ、KDDIと通信品質で同じ土俵に上がる。3社の顧客争奪戦が一段と激化するのは必至で、値下げ合戦やサービス競争で利用者に恩恵が及ぶ期待もある。

 ソフトバンクは平成26年夏に900メガヘルツ帯を利用した高速通信データ通信規格「LTE」のサービスを始め、28年までに人口カバー率を99・9%に引き上げる計画だ。

 900メガヘルツの割り当てには、スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及で通信量が増大するなか、大手3社とイー・アクセスの4社が手を挙げた。

 事業計画を審査した総務省によると、LTEの人口カバー率などの計画では、大差がなかったという。ドコモとKDDIはすでにプラチナバンドに当たる800メガヘルツ帯を所有しており、結局、電波の逼(ひっ)迫(ぱく)状況が最も厳しいという事情が、ソフトバンクへの割り当ての決め手となった。

 ソフトバンクは、米アップルのスマホ「iPhone」や割安な料金制度で契約数を伸ばしてきたが、「つながりにくい」という弱点を抱えてきた。今後の基地局の整備など周波数の運用状況にもよるが、ソフトバンクは、ほぼKDDIの同程度の通信レベルになるとみられている。

 クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは「ソフトバンクが弱かった地方でのエリア拡大につながり、ドコモやKDDIにとっては脅威」と指摘する。

 ソフトバンクの通信品質面での競争力が高まることことで、さらにシェアを拡大する可能性が高い。品質で肩を並べられるKDDIに加え、これまで「つながりやすさ」を武器にしたドコモも、料金値下げや新たなサービスの導入などの対応を迫られる可能性もありそうだ。

 一方、総務省が新たに発表した700メガヘルツ帯の3社への割り当ては、今夏にも実施する方針。今回、外れたドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社が申請する見通しだ。

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