2012年2月9日木曜日

マクドナルド最高益更新…高利益率の商品が好調

一時期、迷走してたこともあったけど、うまく価格破壊を食い止めましたね。


 日本マクドナルドホールディングスが9日発表した2011年12月期連結決算は、営業利益が前期比0・2%増の281億円、経常利益が同1・7%増の276億円、税引き後利益が同69・1%増の132億円となり、いずれも01年の上場以来、最高益を更新した。

 フランチャイズ店を含めた全店売上高は同1・4%減の5350億円と、東日本大震災後に外食控えが広がったことで8年ぶりに減少したが、利益率の高い商品の販売が好調で、経費節減も奏功した。

 既存店の来店客数は通年で同2・1%増を確保した。9月以降にハンバーガーや飲料など定番商品の値引きキャンペーンを行い、震災後の客数減を取り戻した。330~410円の「KBQバーガー」シリーズなど、販売価格が比較的高い商品を期間限定で投入したことで、来店客1人当たりの平均購入額は同1・1%減にとどまり、利益確保につながった。

 11年12月期の売上高に占める営業利益の割合(営業利益率)は9・3%と、同じファストフードのモスバーガー(11年4~12月期)の3・5%、ケンタッキー・フライド・チキン(同)の2・8%を大きく上回った。

 ただ、全店売上高の1・4%減は、日本フードサービス協会が発表したファストフード業界全体が0・1%減だったのに比べて減少幅が大きい。特に震災発生の昨年3月は前年同月比12・8%減、8月も同8・9%減だった。マクドナルドは同業他社に比べて、都市圏の店舗や深夜帯の販売割合が大きく、外食控えや節電の打撃を受けたと見られる。

 12年12月期の業績は増収増益を予想しており、原田泳幸社長は同日の記者会見で、「これまでの構造改革で経費削減が徹底し、利益を確保できる体質が出来ている」と強調した。100円や120円の低価格メニュー強化と、海外店舗で好評だった商品の期間限定発売、新型店舗への改修の加速などで収益増を目指すとしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿