ようやくだよね、米株式の上がり方と比べるととてつもなく遅い・・・円高がかなり重しだね。
8日の東京株式市場は、前日の米株高などを受けて日経平均株価は反発し、終値は前日比98円07銭高の9015円59銭となり、昨年10月28日(9050円47銭)以来、約3カ月ぶりに終値で9000円台を回復した。日本株は米景気の回復期待や世界的な金融緩和の流れなどを背景に上昇基調にあるが、世界の株価と比べると出遅れが目立つ。歴史的な円高水準や先行き不透明な欧州情勢など課題は多く、一段の上昇には慎重な見方も強い。
日経平均が3カ月ぶりに9000円台に回復したのは、米国の景気回復期待が1月の雇用統計など改善を示す経済指標で高まり、投資家心理が改善した影響が大きい。
8日の外国為替市場で1ドル=77円台へやや円安に傾いたこともあり、東京株式市場では輸出関連株をはじめ幅広い銘柄に買いが先行。7日に12年3月期連結決算の業績予想を上方修正したトヨタ自動車の終値は、前日比149円高の3135円となり、昨年8月5日(3040円)以来、半年ぶりに3000円台を回復。日本株上昇を象徴する動きと見られている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が先月決定した事実上のゼロ金利政策延長など、世界で進む金融緩和も追い風だ。リスクが高いと回避されてきた世界の株式に資金が戻る流れに、日本株も乗っている形になっている。
ただ、各国の株価と比べると日本株の回復は遅れ気味だ。企業業績が好調な米株はダウ工業株30種平均がリーマン・ショック後の高値を更新。ユーロ圏外の英国株は欧州危機が深刻化する前の昨夏の水準を上回っている。しかし、日経平均は昨年7月末に比べ8.3%も低い。欧州債務危機の影響をまともに受ける独仏両国より回復度で下回っている。
日本株出遅れの理由として市場関係者が指摘するのが昨夏以降続く1ドル=70円台後半の歴史的な円高水準。SMBC日興証券の阪上亮太チーフストラテジストは「世界的な上昇局面でも、日本だけは円高が重しだった。もう一段の株高になるかどうかも、どこまで円安に振れるかに左右される」と指摘する。
先行きも予断を許さないとの見方が強く、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員は「昨年末から欧州問題による過度なリスク回避姿勢が和らぎ、東京市場もじわじわと値を上げてきたが、一段の上昇には材料不足。新興国景気の先行き不透明感も増している」としている。
2012年2月8日水曜日
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