数少ない、成功した電子マネーじゃないでしょうか?ますます便利になることを期待します!
JR東日本の交通系ICカード「Suica(スイカ)」のサービス開始から18日で10年を迎えた。スイカは私鉄などとの相互利用や、電子マネー機能などで利用範囲を広げて急速に普及した。首都圏の鉄道利用者はほぼ開拓したことから今後、電子マネーでの利用拡大を軸に“全国展開”で収益向上を目指す。
「多くの利用客に育ててもらい、ここまで来た」。JR東の清野智社長は、18日の記念イベントでこう力を込めた。
スイカの発行枚数はすでに3700万枚を突破。ほかの交通系ICカードとの相互利用も進み、首都圏私鉄などが約1900万枚を展開する「PASMO(パスモ)」と合わせれば関東地方の人口を超える規模だ。利用を牽引(けんいん)しているのは乗車券としての利便性の高さに加え、充実した電子マネー機能。駅の商業エリア(駅ナカ)だけでなく、街中のコンビニやドラッグストアなど、スイカで決済できる店舗は全国約16万店に及ぶ。
順調に勢力を伸ばすスイカだが、拡大傾向には鈍化懸念もある。交通論に詳しい東洋大の堀雅通教授は「(管内の)定期旅客にはほぼ浸透し、発行枚数はこれまでのように急速には伸びない」と指摘する。
今後の収益向上のカギは電子マネーを軸にした機能強化で、JR東は電子マネーの対応店舗を全国的に増やす方針だ。さらにスイカによる移動や決済の情報をマーケティングデータとして活用することも検討。堀教授は訪日外国人向けのサービスも提案する。13年春にはスイカやJR九州の「SUGOCA(スゴカ)」など全国10の交通系ICカードの相互利用が実現し、活躍のフィールドはさらに広がる。鉄道輸送人員が頭打ちとなる中、JR東はスイカ事業を経営の柱の1つにしたい考えだ。
2011年11月19日土曜日
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