やるからには、とことん。円刷っちゃえばいいのになあ。
円高阻止に向けて政府・日銀が大規模な為替市場介入に踏み切る中で、介入の原資となっている国庫短期証券(短期国債)の発行増が避けられない情勢となっている。
現状では、日銀による積極的な金融緩和を受けた資金余剰状態の中で、短期国債が増発されても消化に問題はないとみられているが、今後、需給懸念などを背景にターム物金利に上昇圧力がかかる場合、日銀は一段の資金供給や短期国債の買い入れ増額などで、徹底して金利上昇を抑え込む構えだ。
政府・日銀は急速に進行する円高の是正を狙いに10月31日に8兆円規模とみられる1日では過去最大の介入に踏み切った。市場関係者の間では、その後も断続的に介入が実施されているとの指摘もあり、円高圧力が衰えない中で、介入規模は一段と膨らむ可能性がある。
介入の大規模化に伴い、今後、為替介入資金を調達するために発行している3カ月物短期国債の発行増は避けられないとみられている。現在、3カ月物の短期国債は、ほぼ毎週、1回あたり5.1兆円が発行されている。昨年来の円高局面での為替介入などを受け、9月にそれまでの1回4.8兆円から増額されたばかり。財務省では、12月の発行予定について同5.1─5.7兆円を予定している。
介入で発行した短期国債は、一時的に日銀が引き受けることに加え、その後に国庫の余裕金で運用するケースもあり、すぐに市中発行増につながるわけではない。また、現在の短期国債市場では、9日に入札が行われた3カ月物の落札レートが0.1%割れとなるなど、日銀による積極的な資金供給を背景に需給環境は極めて良好。介入に伴って短期国債が増発されても、消化に問題はないとみられている。
しかし、政府と日銀の間では「日銀が引き受けたFB(短期国債)については、可及的速やかに償還する」との取り決めになっており、満期前の繰り上げ償還が前提。今回の介入は大規模とみられるため、いずれは市中発行増につながるのは避けられない情勢だ。さらに、介入で発行した短期国債の発行残高は、政府が円買い介入をしない限り、減少しない。今後も高水準の発行が繰り返される中で、どこかのタイミングで需給懸念が台頭する可能性は否定できない。
3カ月などターム物の金利が上昇した場合、より長い期間の金利に影響を与え、企業や家計の資金調達コストが上昇し、日本経済に悪影響を及ぼす懸念がある。このため日銀では、需給懸念などで日銀の庭先ともいえるターム物のレートが上昇した場合、一段と積極的な資金供給で金利上昇を徹底的に封じ込める構え。現在の包括的な金融緩和政策の枠組みでも、資産買入基金の狙いについて「長めの市場金利の低下を促す」としており、短期国債の買い入れ増額などで対応する可能性もある。
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