2011年11月20日日曜日

「父子旅行」新たなブームとなるか 経験男性の7割がまた「行きたい」

旅行って、もっと気軽に行くものだと思うけどなあ。「また行きたい」じゃなくって、好きなときに日帰りでもいいからさ。


 リクルートが実施した「じゃらん宿泊旅行調査2011」によると、2010年4月から2011年3月の1年間に、宿泊旅行にかけた費用の総額は前年度から8.5%減少し、7兆477億円だった。大人1人当たりの宿泊費用は4万900円で、前年度より400円減少した。

宿泊旅行の市場規模は縮小傾向にあるが、最近の家族旅行には、おじいちゃんやおばあちゃんが旅費を負担して、子供夫婦や孫たちと旅行する「三世代旅行」や、成人した娘が母親と2人で旅行する「母娘旅行」などがあり、定着しつつある。

一方で、父親と子供だけで出掛ける「父子旅行」を提案する旅行会社も登場し、新たな需要が生まれつつある。これまであまり脚光を浴びることはなかったが、近年、イクメンなどの言葉も生まれるなど、育児に積極的に参加する男性が増えているためか、「父子旅行」に出掛ける親子が増えつつあるようだ。

JTBが実施した「父と子の旅行」に関する調査によると、妻の23.1%が「夫に父子旅行の経験がある」と回答した。また、「父子旅行の回数が増えたほうがいい」と考える妻の割合を調べると、夫に父子旅行の経験がない妻は22.9%にとどまったものの、夫に父子旅行の経験がある妻では46.4%に達した。

さらに、夫に対して「父子旅行に行きたいか」を尋ねると、父子旅行の経験のある夫の74.6%が、「ぜひ行きたい」「行きたい」と答えている。こうしたデータから、父子旅行が広まる可能性は十分にあるといえるだろう。

おもしろいことに、父子旅行に期待することは夫婦で異なるようだ。夫は「子供の成長を期待」して父子旅行に出掛けているようだが、それを見送る妻は「父親の成長のため」といった回答が多かった。

新たな付加価値をつけて、利用者の増加を狙う旅行業界。「父子旅行」がどれほど浸透するか、これからの動向が注目される。

0 件のコメント:

コメントを投稿