日本全体が盛り上がっていければいいですね!
女子サッカーW杯優勝を果たした「なでしこジャパン」が、会見やテレビ出演で着ている「お揃い」のスーツが話題を呼んでいる。反響の大きさも手伝って、製作を手がけたワールド(神戸市)は急遽一般への販売を決定した。
「なでしこスーツ」は紺のジャケットとパンツに、長袖・半袖2種類のシャツ、そしてサッカーボールを意識した幾何学模様のスカーフの4点セット。スーツの上下には、なでしこたちをスマートに見せる細いストライプが入る。一見シンプルなスーツだが、そこにはなでしこジャパンの活躍を支えた工夫が盛り込まれている。
■長旅でも快適なストレッチ素材
なでしこスーツが作られたのは、2010年2月。代表チームの要望を聞きながら、同社のキャリア女性向けブランド「アンタイトル」の女性社員がデザインを手がけた。なでしこ一人ひとりの体型に合わせて仕立てられたもので、選手に1着ずつ支給された。
世界各地を転戦するため、着やすさ、使いやすさを追求した。移動中も疲れにくいようストレッチ素材を採用し、ウォッシャブル加工のため洗濯も手軽。長旅の後でもすぐ人前に出られるよう、しわになりにくい処理も施した。
半袖のシャツと合わせれば、夏もOKのオールシーズン仕様。またワールド広報部は「ジャケットを脱いでもスカーフを巻けば、そのまま『クールビズ』としても着られます」という。
■「澤選手の着こなし、凛として素敵」
シンプルなデザインだけに、選手たちの着こなしは多種多様だ。帰国の様子などを見るとジャケットを着ていない選手もいるし、ボタンの留め外しも人それぞれ。ワールド広報部の話では、スカーフの巻き方一つ取っても、選手たちの個性がうかがえるという。
「澤穂希選手の着こなしなどは素敵ですね、凛としていて……。でも皆さん、とてもかわいらしいと思います」
「就活学生に大人気」という報道もあったが、「縁起もいいですし、確かに就職活動にはぴったりのスーツです」とのことで、「就活生に限らず、幅広い層から問い合わせが来ています」と話す。
一般発売の日程、価格などは今のところ未定。ジャケットとパンツの上下、半袖のシャツ、スカーフの3商品が発売され、個別での購入も可能だという。
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