2011年7月9日土曜日

ドル下落、弱い米雇用統計で超低金利長期化の観測強まる

来週以降、ドルは70円台に再び突入しそうですね。

8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが円、スイスフラン、ポンドに対して下落。この日発表された6月の米雇用統計が予想以上に弱い内容となり、連邦準備理事会(FRB)が来年にかけて政策金利を据え置くとの観測が強まった。

 来週の外為市場は、雇用統計の影響が残るとみられ、米連邦債務上限の引き上げをめぐる与野党の協議で明確な進展の兆しがないことから、ドルは下落基調となる公算が大きい。

 この日発表された6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比1万8000人増と市場予想の9万人増を大きく下回った。増加数は9カ月ぶり低水準となり、米経済が下半期に盛り返すとの期待に冷や水を浴びせる結果となった。

 ユーロ/ドルは前営業日比0.8%安の1.4244ドル。ロイター・データで一時1.4204ドルの安値をつけた後、値を戻した。トレーダーによると、1.42ドルに向かって大きく値を下げたことで、短期の買いが入った。

 ユーロ/ドルは週間ベースでは2%下落し、6月12日以来最大の下落率となった。

 ドル/円は0.2%下落。

 ロイター・データで、ユーロ/ドルの1カ月物リスクリバーサルはこの日、マイナス2.825となった。バイアスは、ユーロのプット、ドルのコールに傾いており、投資家がユーロは上昇するよりも下落するとみていることが示唆されている。

 ただ、リスクリバーサルは数週間前、マイナス3.4と、2010年6月以来の低水準となっていたことから、ユーロに対する弱気な見方は幾分反転しているもよう。 

0 件のコメント:

コメントを投稿