2011年7月27日水曜日

市場には無力感…円高に政府、日銀は無策の状況

円高というより、ドル安だもんねえ。どうにも止まらないですね。

 円高が止まらない。27日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=77円57銭まで進行し、戦後最高値の76円25銭を記録した3月17日以来、約4カ月ぶりの高値となった。野田佳彦財務相は市場介入も辞さない構えは見せるが、要因とされる米国の財政不安が解消されなければ、介入の効果が限定的と疑い実際には踏み切っておらず、日本政府、日銀は無策の状況に陥っている。最高値更新の可能性も高まっており、市場には無力感が漂っている。

 27日午後5時現在は、前日比43銭円高ドル安の1ドル=77円63~64銭。ユーロは80銭円高ユーロ安の1ユーロ=112円40~44銭。円相場は7営業日連続で上昇し、7月上旬から3円以上も円高ドル安が進んだ。

 今回の円高は米国の巨額の債務問題が引き金だ。8月2日までに民主、共和両党が法律で決められた借金の上限の引き上げに合意できないと、米政府はそれ以上の借金ができず、国債の元利払いが滞り、債務不履行(デフォルト)になる。協議は難航しており、危険を察知した投資マネーがドルから逃げ、円に流れ込む動きが加速している。

 この日も野田財務相は「引き続きマーケットを注視したい」と語り、円高の進行を強く牽(けん)制(せい)したが市場ではじりじりと円高方向に推移。「米債務上限問題に解決のめどが立たない限りドルが売られやすい環境が続く」(市場関係者)との声も聞かれ、円最高値更新が現実味を帯びてきている

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