2011年7月12日火曜日

15%は困難…大阪市内の高級ホテル、節電に苦慮

本当に、節電の必要があるのかどうか?

 関西電力からの一律15%程度の節電要請に対し、大阪市内の主要7ホテルも従業員スペースでの節電に取り組んだり、利用客スペースの設備を一部停止させたりするなど知恵を絞っている。しかし、「非日常の空間」を提供するのがホテルの本分だけに、節電を徹底するのは難しい様子だ。

 「高額な料金をいただいている私どもとしては、利用客の迷惑になることはできない」と話すのは、大阪の最高級ホテルのひとつ、ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区)。全館の約8割を利用客スペースが占める同ホテルは、対策を徹底しても15%節電には到底及ばない。残りの約2割を占める従業員スペースも厨房(ちゅうぼう)など衛生上、節電が難しい場所もあり、「約2~3%がやっと」という。

 ホテルニューオータニ大阪(同市中央区)も従業員スペースを節電しているが、「10%も難しいのでは」ともらす。ヒルトン大阪(同市北区)は従業員用エレベーターを一部止めるなどの対策を実施。ただ、これはエコ活動として2年以上前から取り組んでいるもので「さらなる取り組みは検討中」としている。

 そんな中、一部のホテルでは利用客スペースの節電にも踏み込み始めた。帝国ホテル大阪(同市北区)は宿泊状況を踏まえ、その日使用しない客室の空調を停止。リーガロイヤルホテル(同)も宿泊や宴会の予定を見ながら、利用客の不便にならない範囲でエレベーターの一部を止め、照明を節電効果の高いLED(発光ダイオード)に切り替えるなどの対策を始めた。

 さらに節電をムードづくりに生かそうと、セントレジスホテル大阪(同市中央区)は環境省が進める「昼も。夜も。節電ライトダウン2011」に参加し、今月7日の午後8~10時、館内の一部や希望する客室を消灯してろうそくの明かりで対応した。ただ、こうした“聖域”に踏み込んでも、15%節電のハードルは高いようだ。

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