寂しいですね。絆の再確認を!
配偶者や子ども、孫と同居している高齢者の約1割が一人で食事をしていることが、JA全中(全国農業協同組合中央会)の調査で分かった。
調査は、JA全中の 「みんなのよい食プロジェクト」の一環で、65~84歳の高齢者908人を対象に、ファクスで実施。「誰と食事を食べているか?」という質問に対し、17.4%が「一人」と回答した。一人で食事をしている人に家族構成を聞いたところ、53.9%が配偶者や子ども、孫と同居しており、同居者がいながら一人で食事をしている人が9.3%に上ることが明らかになった。
また、「食事の準備方法」では、単身世帯の89.7%が自分で手作りしている一方で、41%が「市販の総菜」、10.3%が「コンビニなどで弁当」を利用しており、手作りと市販の料理を組み合わせて食事の準備をしている人が多いことが分かった。2人以上の世帯は「市販の総菜」が25.2%、「コンビニなどで弁当」が5.5%と単身者よりも低くなった。「よく食べるメニュー」では、「白米」が96.4%で最も多く、「みそ汁」が81.8%、「焼き魚」が72.5%、「野菜の煮物」が69.6%、「野菜のおひたし、和(あ)え物」が68.5%と続き、“焼く”“煮る”“和える”など比較的調理方法が簡単な料理が上位にランクインした。
本田佳子・女子栄養大大学院教授は「年齢層や社会生活が多様な家族との食卓は、さまざまな料理が登場し、結果、栄養素成分の過不足に陥るのを防ぎます。日常生活を少し工夫し、できれば家族と一緒に食事がとれるような環境を整えていってほしい」とコメントしている。
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