ほんと、これからが真価が問われるよね。どういったアイデアが出てくるだろうか?
米電子機器大手アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の死去から、5日で1年がたった。当初は後継者のティム・クック最高経営責任者(CEO)の手腕を懸念する声もあったが、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」などの新製品はユーザーの期待を裏切ることはなく、時価総額世界一の企業に成長した。
アップルの株価は、ジョブズ氏の死去直後こそ急落したが、好業績を背景に、急ピッチで切り返し、1年前に比べて7割以上も上昇。アイフォーンは、今やアップルの利益の3分の2を稼ぎ出し、業績を押し上げる。
クックCEOもいい意味で前評判を裏切った。ジョブズ氏の果断さや、製品発表会で聴衆を魅了するカリスマ性こそないが、人心掌握が巧みで製品開発も率先する。
エール大経営大学院のジェフリー・ソンネンフェルド教授は、「ジョブズ氏の死去でアップルは輝きを失うと多くの人が思ったが、違った」と評価する。
だが、グーグルやマイクロソフト(MS)などライバル企業も対抗製品を投入し、競争は厳しさを増す。米誌ビジネスウィークによると、最新のアイフォーン5は「ジョブズ氏から詳細な指示を受けた最後の製品」とされる。
今後も他の追随を許さない革新的な製品を生み出し続けられるのか。“カリスマ”を失ったアップルの真価が問われるのはこれからだ。
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