2012年10月4日木曜日

厚労省の薬ポイント禁止、ドラッグストアは無視

お上の言うことに反発するなんて・・・でも、消費者の選択だからね、これは。

 厚生労働省は今月1日から、処方箋を出して薬局で薬をもらう保険調剤で、患者が支払う自己負担分に応じてもらえる調剤ポイントを原則禁止とした。

 これに対し、ドラッグストア業界が猛反発。クレジットカードなどで支払った場合のポイントは容認されているためで、ドラッグストアの業界団体は、国の規制の無視を公に“宣言”するなど、異例の事態となっている。

 「公平性から見て、国の規制はどう考えてもおかしい」。日本チェーンドラッグストア協会(横浜市)の宗像守事務総長は、強い口調で国を批判する。

 多くのドラッグストアでは、独自のカードを示して、市販薬や衛生商品などを購入した際、例えば100円につき1ポイントを付けるなどしており、保険調剤の際の自己負担分にも同様のポイントをつけている。その後、たまったポイントで商品を購入したり、景品と交換したりできるが、保険調剤の自己負担分には充てられないルールのため、健康保険法が禁じる処方薬の値引き販売にはあたらないとしており、宗像事務総長は「国もいったんは認めていた」と主張する。

 厚労省は9月14日、「薬局の選択はポイントの提供によるべきではない」とする通知を出し、10月から原則禁止とする姿勢を改めて強調。クレジットカードなどの扱いについても、「年度内をめどに検討する」とし、何らかの規制を設ける可能性を示唆した。

 これに対し、同協会は9月19日、「(クレジットカードなどとの)平等性により、調剤ポイント付与継続は来年3月まで可能」とする独自の見解を発表。大手チェーンの多くがこれを踏まえ、10月以降もポイントの提供を続けている。

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