他社を買収して・・・かあ。この拡大路線、吉と出るか凶と出るか?
1日、イー・アクセスの子会社化を明らかにしたソフトバンク。両社の経営統合は、スマートフォン(多機能携帯電話)の普及で深刻化する通信混雑への対策として、電波周波数帯を相互補完し、基地局などの設備投資を軽減する意味合いがある。孫正義社長は「iPhone(アイフォーン)5発売が経営統合に影響した」と明らかにした。
ソフトバンクは「5」発売(9月21日)と同時に、次世代高速無線通信「LTE」サービスを開始した。また、発売直前の19日には、「テザリング」機能を、「5」に1月から付けることを明らかにしていた。
LTEもテザリングも通信網には大きな負荷がかかり、良質な通信のためには基地局整備が欠かせない。そこで、同社が目を付けたのがイー社の通信網だった。
イー社は、LTE用に1・7ギガヘルツ帯を有しているが、ソフトバンクはこの周波数帯を有していない。イー社と経営統合することで、ソフトバンクのLTE用周波数帯が拡大する。
孫社長は「経営統合の腹をくくったのは、テザリングをやろうと決めた時」と統合理由を述べて、本格交渉に入ったのが9月下旬だったことを明らかにした。また、統合によって、テザリング開始を1カ月前倒しして12月15日にすることも明らかにした。
一方、イー社はソフトバンクが有する2.1ギガヘルツ帯を使えるようになる。両社にとって相互補完になる。千本倖生会長は「各社から(経営統合などの)提案があったが、ソフトバンクとは『ゼロからリスクを持つ』というDNAが似ている」と説明した。
今回の統合で、ソフトバンクは契約者数で3位にはとどまるものの、2位のKDDI(au)に肉薄する。だが、auも昨秋からアイフォーンの販売を開始。「5」が発売された9月、ソフトバンクと激烈な顧客の争奪を繰り広げ、契約数を伸ばした。一方、1位のNTTドコモはアイフォーンを販売しておらず、2社へ契約者が流出している。「日本の通信グループが三つに再編された」(孫社長)今後、各社の契約者の推移にますます注目が集まる。
2012年10月1日月曜日
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