ダウが200ドル超下がったから、来週はまた円高傾向かな?
東京外国為替市場で、円高水準の修正が続いている。欧米経済の減速懸念が後退している上、日銀が30日の金融政策決定会合で「追加金融緩和を行うのではないか」(大手邦銀)との期待感が浮上していることも背景だ。市場では7月6日以来、約3カ月半ぶりとなる1ドル=80円台が視野に入ってきた。
10月に入って市場では円売りが優勢となり、18日には東京市場で9月19日以来約1カ月ぶりに79円台へ下落した。9月末に77円台半ばで推移していたのに対し、3週間足らずで2円近く円安・ドル高となった。
円安要因の一つは、日銀が追加金融緩和に踏み切る方向で検討に入ったことだ。市場では30日の決定会合で長期国債買い入れ増額などの追加緩和策が打ち出されるとの見方が多い。海外の投資家の一部では「いずれ日銀が、今まで行っていない外債購入などの大胆な緩和に踏み切るのではないか」(市場筋)との思惑まで台頭しているとされるが、日銀の白川方明総裁は外債購入に否定的な見解を示している。
世界的なリスク回避姿勢の後退で、ドルやユーロに比べて安全とされてきた円が売られやすくなっていることに加え、「日銀の追加緩和に先んじて円を売っておく」(外為仲介業者)と考える市場参加者の動きが円安を促している。当面の目安として「80円台を目指す展開」(大手邦銀)との見方が広がっている。
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