やっぱり地球はひとつなんだねぇ。と感じた。
政府は20日、ナイジェリア政府にポリオ(小児まひ)撲滅のための円借款を数十億円規模で実施する方針を固めた。両政府は年内に合意する見通し。中国によるアフリカ支援が進む中、政府も石油資源が豊富なアフリカの大国であるナイジェリアに注目。保健分野を通じた国際貢献を進めることで、2国間関係の発展につなげていきたい考えだ。
政府は世界銀行や、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が設立した財団と連携し、国際協力機構(JICA)を通じて資金を貸し出す。ナイジェリアは、ポリオワクチン接種などの事業を実施。償還期間は30年程度となる見通し。
円借款は、昨年11月にパキスタンと合意した約50億円供与の際に初めて行われた「ローン・コンバージョン」の仕組みを採用。低利融資を受けたナイジェリアは返済義務があるものの、ポリオ撲滅事業の目標が達成された場合には、ゲイツ財団が全額返済を肩代わりする方式だ。
事業の達成度合いは、世界保健機関(WHO)がポリオワクチンの接種率やポリオ感染率を調査し、判定する。日本政府にも債務が延滞されるリスクが低下するメリットがある。
ナイジェリアは、人口約1億6千万人(平成22年時点)のアフリカの大国。石油輸出国機構(OPEC)第7位の産油国で資源も豊富なため、欧米や中国系企業の進出も進んでいるが、アジア中心に目を向ける日本企業は後れをとっている。
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