2012年1月14日土曜日

倒産件数4.4%減 負債は21年ぶり5兆円割れ

倒産は少し落ち着いてきたのか、それとも、もうかなりの企業がやられてしまったとみるべきか・・・?


 ■2011年 東京商工リサーチ

 東京商工リサーチが13日発表した2011年の全国の企業倒産件数(負債1000万円以上)は、前年比4.4%減の1万2734件と3年連続で減少し、05年以来6年ぶりに1万3000件を下回った。大型倒産が少なかったため負債総額も49.8%減の3兆5929億円と半減し、1990年以来21年ぶりに5兆円を割り込んだ。

 金融機関に貸し付け条件の緩和努力を求める中小企業金融円滑化法に加え、緊急保証制度など政府の支援などで企業の資金繰りが改善したとみられる。

 ただ、東日本大震災関連の倒産は543件と、95年の阪神大震災より4.2倍も多いペースだった。今後、震災特需が見込まれるものの「被災地以外に恩恵が及ばない可能性もある」(東京商工リサーチ)という。

 負債10億円以上の倒産は安愚楽牧場(4330億円)、林原(1322億円)など446件で、件数は前年比21.0%減。10年は日本航空など7件あった負債1000億円以上の大型倒産も3件にとどまった。一方、中小企業を中心とする負債1億円未満の倒産は2.2%減の8722件だった。

 金融円滑化法に基づく返済猶予を受けても倒産した企業は前年同期比約3倍の149件。円高関連の倒産は前年比24.7%減の58件だったが「企業の自助努力は限界に近い」(同社)。

 11年12月は件数が前年同月比6.3%減の1032件、負債総額は4割増の3566億円だった。

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