2012年1月2日月曜日

室内でクルマも充電「スマートハウス」システム360万円ナリ

360万!!いいなあ、これくらいポンっと出せる人は・・・


正月の過ごし方はさまざまだが、わが家が一番落ち着くという人は多いはず。その家の形が変わりつつある。太陽光や蓄電池などで自家発電し、使用電力量がひと目で分かるシステムを備えた省エネ型の次世代住宅「スマートハウス」の開発が進んでいるのだ。おせち料理でおなかをいっぱいにして、「スマート」に進化する家を探しに行こう。

 大阪府吹田市の住宅展示場。大和ハウス工業が建てたモデルハウスの中に入ると、リビングルームのそばに電気自動車(EV)が収納されているのに驚く。

 EVは排ガスを出さず、家の中に入れても健康に害はない。車を部屋代わりに「空間」として利用できる未来の家の形だ。

 ここで紹介されているのは、太陽光発電システムとリチウムイオン蓄電池、家庭用エネルギー管理システムを組み合わせた省エネ住宅システム「スマ・エコ オリジナル」。昨年10月の発売以来、契約件数は順調に伸び、すでに200件を超えている。

 米アップルの人気タブレット型多機能端末「iPad(アイパッド)2」でエネルギー使用量がひと目で分かり、蓄電池をコントロール。もちろん、電力はEVの充電にも活用できる。

 容量2・5キロワット時の蓄電池を制御して電力を有効活用することにより、従来の省エネ住宅と比べ、エネルギー使用量を約78%、二酸化炭素(CO2)を約70%削減。昼間は太陽光発電の余剰電力を売電し、夜間に購入単価が安い深夜電力を蓄電できるため、年間光熱費で約27万円を削減できるという。

 「東日本大震災をきっかけに災害対応や節電への意識が高まり、蓄電池への関心も高まっている」と大和ハウス住宅商品開発部の佐伯吉則部長は説明する。

 省エネ住宅システムの価格は約390万円。このうち蓄電池の価格は約160万円で、「何とか100万円台にまで下げたい」(佐伯氏)。スマートハウスの普及にはコストダウンが不可欠だが、メーカー各社の技術開発が進み、競争が激化すれば、価格が下がる可能性がある。

 積水ハウスは、太陽光発電システムと燃料電池、蓄電池を組み合わせたスマートハウス「グリーンファースト ハイブリッド」を発売。トヨタホームは、災害で停電になったときにEVに搭載された電池から電力の供給ができるスマートハウスを発売している。

 住生活グループのアイフルホームは、センサーで人の出入りを検知して照明やエアコンを自動制御する住宅を今春にも発売予定だ。

 調査会社の富士経済は、スマートハウス関連の国内市場は平成23年の1兆2443億円から、32年には3兆4755億円に膨らむと予測。日本の住宅がどう変わっていくのか、楽しみだ。

 スマートフォン(高機能携帯電話)で起動させる自動車など近未来型のクルマが脚光を浴びている。

 昨年12月に東京都内で開催された「東京モーターショー2011」。日産自動車は、車と駐車場が通信を行うことによって自動的に駐車位置に移動し、非接触で充電する小型の電気自動車(EV)「PIVO(ピボ)3」を出展。トヨタ自動車は、車体全体がタッチパネルのディスプレーに覆われたコンセプトカー「Fun-Vii(ファンビー)」を初公開。豊田章男社長は「クルマはもっと楽しくなる」と話した。

 自動車メーカー以外でも三菱電機のEV「EMIRAI(イーミライ)」は裸眼3D(3次元)ディスプレーなどが車内に設置されているほか、スマホの認証システムを使ってエンジンを稼働できる。また、自動車用品メーカーのカーメイトは、前方車両に接近すると警告するアイフォーン向けの追突防止アプリを昨年11月から販売している。

 超低燃費のガソリン車の開発も活発だ。ガソリン1リットルで30キロ(新基準)の走行が可能なダイハツ工業の軽自動車「ミラ イース」が人気を集めるほか、スズキも同32キロを達成した小型コンセプトカーを開発した。

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