2011年5月18日水曜日

ドコモがソフトバンク接続料めぐり全面対決の構え「割高」をアピール

利用者にとっては、適正な価格でしっかりとしたサービスを提供してもらえればありがたいですね。

 NTTドコモは18日、ソフトバンクモバイルの2010年度接続料(事業者間で相互に支払う回線使用料金)が割高で算定根拠を開示しないとして、総務省のガイドラインに基づいて、「適正水準」だとする接続料の試算を公表した。それによると、ソフトバンクモバイルが提示した1分当たり7.62円が5.6円に約25%低減する。

 ドコモは同日、ソフトバンクモバイルの接続料の情報開示を求めて、総務省の電気通信事業紛争処理委員会に「斡旋(あっせん)」の申請を行った。「仲裁」より簡易な手続きで強制力はない。紛争処理委員会は申請が妥当だと判断すれば、斡旋委員を選任し、斡旋案を提示。事業者間で協議する。合意すれば民法上の和解が成立する。

 試算は、ソフトバンクモバイルが公開した財務データをもとに、ドコモと同じ配賦率で相互接続料原価を約3500億円と算定。総話時間約3.8兆秒(総務省調査から推計)から、5.6円が適正水準とした。算定方法の妥当性を確かめるため、KDDIの接続料を算定したところ6.3円(同社提示額は6.24円)だった。

 ソフトバンクモバイルは3月に7.62円を提示していたが、ドコモ側は「同意していない。ガイドラインができたのだから、それに従って適正に算定すべきだ」(古川浩司企画調整室長)と主張している。

 ドコモは10年度の接続料を前年度比35.6%減の5.22円に引き下げており、ソフトバンクモバイルとの格差が1.26倍から1.46倍に広がったと説明。支払い超過額は新料金で150億円、09年度の料金と比べると290億円に上ることを明らかにした。

 ソフトバンクモバイルは「話し合いを続けていたのに突然のことで違和感がある。対応はまだ決めていない」(渉外本部)としている。

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