ある意味、商機ですもんね。経済効果を期待しましょう!
東日本大震災を受け、扇風機やLED(発光ダイオード)電球、蓄電池など節電に役立つ家電製品が売れている。全国的に節電意識が高まっているためで、家電量販店やメーカー側も商戦の前倒しや増産などの対応に乗り出している。
「4月に扇風機を売り場で本格展開するのは異例です」。こう語るのは大手家電量販店ビックカメラの広報担当者だ。夏に売れる扇風機は通常、5月の大型連休明けから商戦が始まる。だが、今年は顧客からの問い合わせが多いため、1カ月前倒しで扇風機を売り場に置く量販店が多い。
消費電力の比較的小さな扇風機を使うことで節電になるほか、冷房の設定温度を高めにしても扇風機で直接風に当たれば体感温度を下げられる。ヤマダ電機では4月の扇風機の売れ行きが「通常の5~6倍に達した」(広報担当者)という。
パソコンのUSBに接続して使える卓上の扇風機も売れているが、河島製作所(大阪府大東市)が販売している「ソーラーパワーファン」(価格1980円)は、太陽光発電も使えるために注目度が高い。乾電池が不要とあって、「品切れで再入荷は5月下旬になる」ほどだ。
白熱電球に比べ消費電力を8分の1程度に抑えられるとして、売れているのがLED電球。調査会社GfKジャパンによると、4月第2週(4~10日)に家電量販店で販売されたLED電球は、全国平均で約2・2倍に達した。5月の大型連休に入っも「昨年の2倍の売れ行き」(ビックカメラ)と勢いは衰えない。
パナソニックやシャープなどは増産態勢を整備。GfKジャパンによると、平成22年3月に3200円強だったLED電球の平均価格は、23年3月に2300円強まで低下している。
家庭用の蓄電池も注目度は高い。電力需要が低い夜間の電気で蓄電池に“貯金”しておけば、需要のピークが来る昼間の消費電力を抑えられるというわけだ。
ヤマダ電機は4月15日に電池メーカーのエジソンパワー製の蓄電池2種類を発売した。価格は電池容量1キロワット時で約87万円と高いが、「家庭で電気をためるツールがなかったので、反響は非常に大きい」(同社)という。
蓄電池の関心が高まっていることを受け、パナソニックは太陽電池で発電した電気を電池に蓄えるシステムを今夏に発売する方針。東芝も年末に予定していた発売を6月にも前倒しするなど、メーカー側も対応を急いでいる。
2011年5月4日水曜日
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