2011年4月25日月曜日

<第一生命>1796億円の評価損 東電株下落が影響

本来の保険金支払いに、影響がなければいいですけど・・・

東日本大震災に伴う株価下落を受けて、第一生命保険は25日、11年3月期連結決算で東電株の減損処理も含む計1796億円の有価証券評価損を計上すると発表した。このうち、約1000億円分が福島第1原発の事故後に暴落した東京電力株の減損処理によるものと見られる。これにより、第一生命は同3月期の連結最終(当期)利益予想を当初の500億円から190億円に下方修正した。株主配当は当初見込みの1株当たり1600円を維持する。

 第一生命は東電の発行済み株式の約4%を保有(昨年9月末時点)する事実上の筆頭株主で、保有する金融機関の中では最大規模の損失処理を迫られた。有価証券の減損処理は、保有株の時価が取得価格より50%以上下落し、回復の見込みが立たない場合、差額を損失として決算に計上することを義務付ける制度。第一生命は3月期決算で通常、3月の平均株価で保有有価証券を評価してきたが、東電株は震災後、福島第1原発事故の深刻化に伴い暴落。3月末の終値が1株466円と、3月の月中平均の株価(1400円)と大きく乖離(かいり)。株価が回復する見通しも立たないことから、東電株に限って3月末時点の株価で減損処理に踏み切ることにした。

 東電株は第一生命以外の大手金融機関も保有しており、11年3月期に減損処理を行う方針。損失処理額は三井住友フィナンシャルグループ(FG)が約800億円、みずほFGが約500億円、三菱UFJFGが約300億円にそれぞれのぼる見込みだ。また、生保業界では、日本生命保険も東電株を大量に保有しており、多額の処理が予想される。

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