有名企業ばかりではなく、日本を底から支える第一次産業であったり、町工場であったりを、体験できたら、もっと素晴らしいと思うのですが。
文部科学省の推奨もあり、子どもに職場体験をさせる環境が増えている。同省は「自己の理解を深め、職業の実像をつかみながら、望ましい勤労観、職業観を身に付ける」ために、子どもの職場体験は欠かせないカリキュラムだとしている。また職場体験を通じ、実際的な知識や技術を学ぶだけでなく、コミュニケーション能力の向上や、社会的なルールやマナーの体得もできるとの見解を示している。
子どもに楽しみながら手軽に職業体験させる有名な施設として「キッザニア」がある。「キッザニア」はメキシコで誕生した子供向けの職業体験型テーマパーク。
「キッザニア」では、テーマパーク内の企業パビリオンで仕事をすると、「キッゾ」と呼ばれる専用通貨がもらえる。専用通貨はテーマパーク内の買い物や習い事に使うことができるため、職業体験を通じながら「働いてお金を手に入れる」楽しさを味わうことができる。
完全入れ替え制で、第一部が午前9時~午後3時、第二部は午後4時~午後9時。3歳~15歳が子ども料金で、「キッザニア東京」の場合、平日第一部が3800円、第二部が3200円。休日の場合、第一部が4400円、第二部が3500円。一方、16歳以上は大人料金で、一律1900円。また、兵庫県の「キッザニア甲子園」は、料金が「キッザニア東京」よりそれぞれ100円安い。
また最近では、職場体験を顧客サービスに取り入れる企業もある。沖縄のホテル「オキナワ マリオット リゾート&スパ」では、別途2000円を支払えば、小学生の子どもが滞在中にホテルのフロント係を体験できる。また、「ロワジールホテル&スパタワー那覇」と「チサン リゾート那覇」でも、滞在中にホテルのフロント・ベル係を体験できる。1日4名限定で、こちらはプラン代に料金が含まれている。
これからは社会貢献活動の一環として、子どもの職場体験を受け入れる企業も増えていくのかもしれない。
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