東京の新名所目指す――ユニクロとビックカメラのコラボ店「ビックロ」

へぇ～。面白そうだね。ネーミングが可愛らしいわ。

ユニクロとビックカメラは、9月27日に共同店舗「ビックロ」を東京・新宿にオープンする。

　「新宿三越アルコット店」の跡地にビックカメラが7月5日にオープンした「ビックカメラ新宿東口新店」をリニューアル。地下3階～地上8階のうち、基本的には1～3階をユニクロ、それ以外の階をビックカメラの売り場とし、制服や買い物袋を統一したり、ユニクロ店内に家電を持ったマネキンを置いたり、ビックカメラ店内でユニクロ製品を販売したり、ビックカメラのポイントをユニクロのサービス券に交換できたり――と、2社がコラボして新たな取り組みを展開していく。

●海外からも人が訪れる東京の新名所を目指す

　新店舗のコンセプトは「すばらしいゴチャゴチャ感」。「ビックロに行けば家電や服など生活必需品がそろっていて、何だか面白い、いいものが見つかりそうなワクワク感を発信していきたい。外国人も多く訪れる新宿東口に構えることで、世界から注目される“グローバル繁盛店”として、日本の新名所になれることを期待している」（ユニクロの柳井正会長）

　1年ほど前に両社の社長が会談する場があり、それをきっかけに何か一緒にできないかと構想していた。その後「どうせ作るからには今までにない店舗にしたい」として、ユニクロとビックカメラが互いのノウハウを組み合わせたビックロに行きついたという。

　トータルプロデュースを担当したクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんは「これまでにも何度かユニクロの仕事をしてきたが、今回は初めてといっていいくらい悩んだ。ビックロの名称も最初は半分冗談みたいな感じて言っていて、他にもたくさん候補があったうちの1つ。何だか面白くできそうだと感じた。スカイツリーに負けない東京（日本）の新名所になれれば」と話す。

●4カ国語に対応のスタッフ、お笑い芸人や劇団員も

　新店舗のスタッフ数は約500人。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する体制を整える。中にはお笑い芸人や劇団員、チアリーダーなど、特別枠で採用したスタッフもおり、笑顔あふれる接客を心掛けるとしている。

　ユニクロ店舗は、1階がウィメンズ・メンズ、2階がウィメンズ・キッズ＆ベビー、3階がメンズになる予定。ユニクロのファッションとビックカメラの家電でコーディネートした「ビックロマネキン」は9種類80体で、ユニクロに40体、ビックカメラに40体置かれる。ビックロ全体では、通常のマネキン約500体も設置する。

　ビックロならではの仕掛けとして、7000円以上の買い物ごとに1回できる「ビックロガチャ」や、ゲームのクリアレベルに応じて割引クーポンを入手できたりビックロガチャの利用券をもらえたりするアプリ「ビックロベーダー」を提供する（スマートフォン版は後日公開予定）。ビックロガチャは店舗内に置くガチャガチャで、ビックロのロゴ入りハンドタイルやピンバッチ、アラーム置き時計「ビックロック」がランダムで当たる。

　なおユニクロでは、ビックロのオープン記念で家電メーカーとコラボしたUTの発売を予定している。ラインアップは日本マイクロソフトや三洋電機、富士フイルムなどとのコラボで全13色柄。ビックロ、ユニクロ新宿東口店、銀座店、オンラインストアで購入できる。