少子化で若い層の需要は減るから、いかに高齢者向けにシフトしていけるかだね。
不動産と住宅情報のポータルサイトを運営するネクストは、2012年7月度「首都圏版HOMESマーケットレポート」で、首都圏(東京都、神奈川・埼玉・千葉県)の賃貸マンションに関する調査を行い、その結果を8月29日に発表した。
まず、賃貸マンションの平均賃料は8万1,100円、賃貸アパートの平均賃料は5万9,200円で、対前月比・前年比ともにほぼ横ばいだった。
敷金の平均は、賃貸マンションで家賃の1.15カ月分、対前月比マイナス0.6%、対前年比マイナス5.7%だった。賃貸アパートでは、家賃の0.93カ月分、対前月比マイナス0.9%、対前年比マイナス6.1%となり、いずれも下落傾向にあった。
礼金の平均も同様に、賃貸マンションでは家賃の0.56カ月分、対前月比マイナス1.5%、対前年比マイナス7.6%。賃貸アパートでは家賃の0.52カ月分、対前月比マイナス1.8%、対前年比マイナス10.3%となり、下落傾向にあった。
家賃こそ横ばいを保っているが、敷金や礼金がゼロの物件増加により、不動産賃貸業をとりまく環境が悪化している様子がうかがえる。
一方で、家賃がもったいないという理由で、家を買う人々もいるようだ。
同社が8月29日にホームページ上で発表した「家を買う理由ランキング」によると、「購入のきっかけ(2011年1月~2012年3月、複数回答)」で、最も多かったのは「賃貸では家賃がもったいないと思った」で、全体の57.8%の人が理由に挙げていた。世代別にまとめたデータでも全ての世代でトップとなっており、特に20代(72.1%)と30代(60.9%)の若い世代で多くの人が理由に挙げていた。
家賃が割高と感じる人が増えると、家賃の値上げは難しくなる。今後は、少子高齢化で人口減少が予想される中、賃貸需要の減少も予想されることから、マンションやアパートの賃貸経営は、当面厳しい状況が続きそうだ。
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