2012年9月2日日曜日

消費者金融利用者、36.5%は生活維持のため ヤミ金よりもクレジットカード現金化

こういうデータ見ると、日本人は小さい時からお金の教育をしっかり受けないとだめなんだな、と感じるね…クレジットカードも、借金と認識してないんだろうなあ。

NTTデータ経営研究所は、消費者金融の利用者と利用経験者1,500人を対象に「消費者金融の利用状況等に関するアンケート調査」を実施し、その結果を8月16日に発表した。

 同社は調査結果をもとに、消費者金融利用者を借り入れのスタイルによって、5つのタイプに分類し、その割合を示した。

 最も多いタイプは、収入が減ったことで、生活を維持するために数社から比較的多額の借り入れをしている「生活維持借入タイプ」で、36.5%を占めた。次いで多かったのが、他の借入金を返すために、5社以上からかなり高額の借り入れている「多重借入タイプ」の21.8%だった。

 以下、ショッピングやレジャーのために、1社から比較的多額の金額を一時的に借り入れている「一時借入タイプ(19.7%)」、自身の趣味や遊興費のために、複数の借り入れ先から比較的多額の金額を借り入れている「趣味・娯楽タイプ(15.8%)」、おこづかいの補てんのために1社から少額の借り入れがある「小額借入タイプ(6.2%)」などと続いた。

 さらに、調査ではそれぞれのタイプごとに「消費者金融会社から借り入れできなかったとき、他に借り入れが可能だと思われるのはどこか」と複数回答方式で質問を行った。

 調査結果のデータをもとに、全体に占める割合を計算したところ、最も多かったのが「家族や親族」の58.6%だった。このほかでは「銀行等」の20.0%、「友人・知人」の17.8%、セーフティネット貸付の13.0%があった。また、19.6%の人が「ヤミ金融等非正規業者」、16.9%の人が「クレジットカードショッピング枠現金化業者」など、違法性のある非正規業者を挙げており、いざという場合には選択肢として検討している様子がうかがえる。

 そこで、消費者金融から借り入れできなくなったときに、違法性のある非正規業者へ実際に申し込むのかを聞いた。すると、「ヤミ金融等非正規業者」を挙げた人のうち、実際に申し込むと答えたのは3.4%にとどまった。しかし、「クレジットカードショッピング枠現金化業者」と答えた人のうち、11.2%の人は実際に申し込むと答えた。

 ヤミ金での借り入れは、思いとどまる人がほとんどだが、クレジットカードのショッピング枠現金化は、使い慣れているクレジットカードを使うためか、ハードルは低いと考える人もいるようだ。いずれも違法性に加えて、法外な金利が必要になることもあるので、十分注意したい。

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