2011年12月29日木曜日

小学生向け電子辞書発売へ カシオ、英語必修化でニーズ

辞書をひいて調べるってのは、いいもんだと思うけどなあ。なんでも電子化だね。


 カシオ計算機は28日、来春の商戦期に合わせ、小学校高学年向けの電子辞書を初めて投入することを明らかにした。学習指導要領の改訂で今年度から小学校で英語の授業が必修化され、ニーズが高まると判断した。同社は電子辞書で国内首位だが、市場が縮小傾向にある中で新市場を開拓する。

 新製品は小学生向けの英和・和英辞典や、ネーティブの発音が確認できる単語集を収録。国語辞典や百科事典なども小学生向けにしたほか、国語、算数、理科、社会の主要4教科と漢字筆順を学ぶ参考書、中学受験用の問題集なども収録した。

 収録した辞典の漢字にはルビを振ったが、「最近の小学生はゲーム機などでキーボードなどに慣れている」(同社)とみて、大人向けと同じデザインを採用した。進学・進級シーズンに合わせて2月上旬までに市場投入する方針。価格は中学生向け辞書の発売時の想定価格(3万5000円前後)より割安に抑える考えだ。

 2005年発売の中学生向けは苦戦が続いたが、昨年の新製品で参考書やドリルなどを収録して実用性を高めたことで、今年の販売台数は前年比で4割も増えた。こうした知見も小学生モデル投入の判断材料となった。

 同社の調べでは、学生の電子辞書の所有率(今年2月現在)は学校から購入を推薦されることが多い高校生では7割に上っているが、中学生は2割、小学校高学年では1割にとどまっている。「中学生モデルの内容は小学生にはレベルが高く難しかった。英語の必修化で新モデルが受け入れられる素地は十分にある」(同社)としている。

 ビジネス機械・情報システム産業協会(東京都港区)の調べでは国内の電子辞書市場は07年の281万台をピークに10年には214万台にまで減少している。

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