2011年12月8日木曜日

<欧州中銀>0.25%利下げ決定…史上最低「1%」

それでもまだ、日米に比べると高いですよね。インフレ率も影響してくるから、そう簡単には比較できないけど・・・


欧州中央銀行(ECB)は8日の定例理事会で、最重要政策金利を0.25%引き下げ、史上最低に並ぶ1%とすることを決めた。利下げは2カ月連続。また、ユーロ圏内の銀行への資金供給オペの期間を、現在の最長13カ月から同3年にのばすことも決めた。欧州債務危機の深刻化で悪化しているユーロ圏経済を下支えするためだ。

 ECBのドラギ総裁は会合後の記者会見で、国債購入拡大への期待が高まっていることについて「驚いている」と語り、ECBの役割拡大論をけん制した。

 ECBは11月の理事会で2年半ぶりの利下げに踏み切り、政策金利を0.25%低い1.25%としたが、危機の深刻化を受け、今回も利下げを決めた。政策金利を1%とするのはリーマン・ショック後の09年5月から11年4月まで導入して以来だ。

 また、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが欧州の主要銀行を格下げする方向で見直しを始める中、欧州各行への資金繰りを支援するため、資金供給の期間を、現在の最長13カ月から3年にのばす。

 経済協力開発機構(OECD)が11月にユーロ圏の10~12月期の実質成長率が前期比でマイナス1%に落ち込むとの予測を発表するなどユーロ圏は景気後退色が強まっている。

 ECBは昨年5月から、ギリシャなどの資金繰り安定のため、市場からの国債購入を開始し、今年8月にはイタリア、スペインに対象を拡大。今回、購入対象を拡大するとの見方が市場に広がっていたが、今回は見送られた。

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