やっぱり、やるからには一位を目指さないとね!
理化学研究所と富士通は20日、共同開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」がドイツで開かれた国際会議で、スパコンの計算速度で世界1位になったと発表した。国産次世代コンピューターの京は政府の事業仕分けで一時計画廃止の危機に瀕したが、日本の科学技術力を改めて世界に示した。
京は毎秒8162兆回の計算を達成。CPU(中央演算処理装置)の実行効率が93・0%を記録するなど、圧倒的な高性能で2位の「天河1A号」(中国)の毎秒2566兆回を大きく引き離した。国産スパコンの世界一獲得は平成16年6月の「地球シミュレータ」(海洋研究開発機構)以来、7年ぶり。
京は21年11月の事業仕分けで、蓮舫行政刷新担当相から「世界一じゃないといけないのか。なぜ2位じゃだめなのか」と事実上の凍結判定を受けたが、科学者の猛反発で、後に予算が認められた経緯がある。
理研の野依良治理事長は会見で「やはり科学技術はトップを目指さないといけない。科学技術こそが日本の生きる力だ」と語った。
蓮舫行政刷新担当相は「きわめて明るいニュースで、関係者のご努力に敬意を表したい」と述べた。「2位じゃだめなのか」発言については、「メディアが勝手に短い部分を流したのではないか。コメントの前後をみていただければ、全く間違った報道だ」とメディア批判を展開した。首相官邸で記者団に答えた。
京は800台以上のコンピューターを接続し、CPUを6万8544個搭載。開発費約1120億円を投じて神戸市内の理研の施設に設置中で、高精度な気象・災害予測シミュレーションや、新素材開発などへの利用が期待されている。
18年度に開発に着手し、今年3月に一部稼働。来年6月に完成し、11月から共同利用を始める。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿