しっかりと資源が有効活用されるのであれば、いいですよね。
財団法人家電製品協会が発表した「廃家電4品目の再商品化実施状況」によると、製造業者および指定法人が、家電リサイクル法に基づいて指定取引所へ持ち込んだエアコンの台数は、平成22年4月1日から1年間で314万2000台になり、このうち307万1000台が再商品化処理された。
このエアコンの再商品化とは、廃棄された家電から部品及び材料を分離し、これを製品の原材料や部品として利用するほか、燃料として利用できる状態にすることを意味する。平成22年度に指定取引所へ持ち込まれたエアコンからは、鉄が3万5628トン、銅が8367トン、アルミニウムが1万4395トン、非鉄・鉄などの混合物が4万238トン、プラスチックなどのその他有価物が1万4220トン再商品化されている。
エアコンは、2001年4月に施行された「家電リサイクル法」の対象となっている。この法律により、家電販売店は使用済みのエアコンの回収が、メーカーは引き取りと再資源化が義務付けられた。また、再商品化の費用は消費者が「リサイクル費用」として負担することになり、2011年6月現在、エアコンを廃棄する場合、1台に付き2100円が必要になる。
その一方で、不要になったエアコンを無料で引き取る業者もある。回収業者は集めたエアコンを金属買い取り業者に転売し、利益を得る。この場合の価格は、エアコン1キログラム当たり100円から120円くらいが相場といわれている。一般的な家庭で使われている8畳用エアコン本体の重量は10キログラムくらいあり、室外機と合わせれば40キログラム近くなる。つまり、回収業者はエアコン1台で、4000円から5000円近い収益を得ている計算になる。
エアコンに含まれる銅やアルミニウムの価格がさらに上昇すれば、エアコンの買い取り価格も上昇すると思われる。一般家庭のエアコン回収を受け付けている業者もあるので、廃棄の際は確認してみるとよさそうだ。
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