2011年6月8日水曜日

<東京外為>円上昇、一時79円台

円だけの問題じゃなくて、ドル安ですもんね。QE3も現実味を帯びてきたし・・・

 8日の東京外国為替市場は、米国経済の先行き懸念からドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=79円75銭まで上昇し、約1カ月ぶりの円高水準となった。輸出関連企業は東日本大震災で打撃を受けた生産体制の回復途上にあり、「最近の円高は復興の足かせになりかねない」と危機感を強め、自動車業界は8日、労使が共同で政府に円高是正を求める異例のコメントを発表した。

 ◇「是正へ対応を」……自工会、政府に要望

 円相場は今月6日の海外市場で約1カ月ぶりに1ドル=80円を突破。その後は80円台前半の値動きとなっていたが、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が7日、米経済成長について「想定よりやや遅れている」と発言し、8日は東京市場でも震災直後以来約3カ月ぶりに80円を突破した。8日の東京市場の午後5時時点は前日比39銭円高・ドル安の1ドル=79円83~85銭。市場では「米国経済の回復に時間がかかり、円高が長期化する可能性がある」(三菱UFJ信託銀行の塚田常雅為替第2グループマネジャー)との見方も出ている。

 これを受けて、日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車最高執行責任者)と自動車総連の西原浩一郎会長は8日、「政府には円高是正に向けた対応を強く望みたい」とのコメントを発表。「自動車国内生産の回復に水を差し、日本経済の復興に悪影響を与えることも懸念される」と表明した。【

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