2012年6月28日木曜日

<タブレット>競争が過熱…グーグル「ネクサス7」販売

完全に、日本は遅れをとったよね・・・iphoneが出たときに、先を読めればよかったのにね。




 米インターネット検索大手グーグルは27日、タブレット型多機能端末「ネクサス7」を発表し、急成長を続けるタブレット市場での自社製品開発に乗り出した。先行するアップルの「iPad(アイパッド)」を米アマゾン・コムが追っているほか、米マイクロソフトが今秋に初のタブレットを投入予定で、各社の競争が過熱している。これらの陣営が端末でしのぎを削ることになると、今でも劣勢の日本メーカーはさらに苦戦を強いられそうだ。【ワシントン平地修、大久保陽一】

 ◇日本メーカーますます苦戦

 ネクサス7は、同社の基本ソフト(OS)「アンドロイド」の最新版を搭載し、音声認識機能を採用。グーグルの販売サイトで映画や音楽、ゲームを購入して楽しめるほか、グーグルの提供するネット検索や動画やメールなどのサービスも利用しやすくした。7月中旬に出荷予定だが、日本での発売は未定。

 価格は199ドル(約1万6000円)と、アイパッド(499ドルから)の半分以下に抑え、アマゾンの「キンドルファイア」と肩を並べる水準。画面サイズもキンドルと同じ7インチで、アイパッドよりやや小ぶり。カメラの搭載はキンドルとの違いだ。

 世界のタブレット市場で6割程度のシェアを持つアップルの今年1~3月期のアイパッドの販売台数は、前年同期比で約2.5倍の約1180万台と急成長が続く。米調査会社IDCによると、12年の世界のタブレット出荷台数は1億台を超える見通し。持ち運びの手軽さなどが受けて16年には2億2205万台と予測され、ノートパソコン並みの伸び率と見られている。

 こうした中、グーグルはこれまで他社製品向けにOSのアンドロイドを提供してきたが、自らタブレット販売に乗り出す。マイクロソフトも今秋、同社初のタブレット「Surface(サーフェス)」を発売する。

 アンドロイドをグーグルから仕入れてきた日本メーカーにすれば、同じアンドロイドを搭載しかつ安価なネクサス7と競合し、「付加価値をどう打ち出すか真価が問われることになった」(大手幹部)と不安を隠さない。

 国内では日本勢各社が昨年以降、タブレット市場に本格参入した。しかし調査会社BCNによれば、今年5月のメーカー別販売台数はアップルが66%で、2位のソニー(5.7%)や3位の富士通(4.2%)を圧倒。IDCの片山雅弘グループマネジャーはグーグルが今後、低価格の競争を進めると予測し「アイパッド並みの価格の国内勢が、市場に入り込むのはなかなか厳しい」と指摘している。

 ◇タブレット◇

 液晶ディスプレーなどの表示画面を直接触って操作する平板状の携帯型情報端末。無線LANでインターネットに接続し、サイトを閲覧したり、ダウンロードした書籍やゲーム、音楽を楽しむことができる。パソコンと違ってキーボードがない分、軽くて薄いため、持ち運びがしやすい。2010年に米アップル社が「iPad(アイパッド)」を発売し、爆発的な人気となったため、市場は急拡大。韓国サムスン電子やソニー、シャープ、東芝などの日本メーカーも新製品を投入している。

0 件のコメント:

コメントを投稿