2012年6月19日火曜日

<日本国債>海外投資家の保有8% 「安全」買いで過去最高

段々と海外の保有率が上がっていって・・・インフレがくるか?




 日銀が19日発表した今年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、海外投資家の11年度末の国債保有残高は前年度末比23%増の76兆円に拡大した。国内投資家を含む国債保有残高全体に占める海外投資家の割合は8.3%で、年度末ベースで過去最高を記録した。欧州債務危機の影響で、海外投資家の間で相対的に安全な資産とされる日本国債を買う動きが強まったのが要因とみられる。海外投資家の保有比率が今後も拡大すれば、日本政府は先進国中で最悪の財政状況の改善を一段と迫られそうだ。

 11年度末の国債保有残高は全体で919兆円。国内の銀行や保険会社などの保有残高は前年度末比5.6%増の612兆円となり、過去最高を更新した。全体に占める割合は66.6%だった。日銀の保有残高は同13.4%増の89兆円で全体の9.7%。金融緩和に伴う資産買い入れ基金による購入増額などで保有額が膨らんだ。

 一方、家計が保有する金融資産の残高は前年度末比0.7%増の1513兆円と3年連続で増加。内訳を見ると、債券や投資信託の保有が前年度末に比べて減少する一方、現金・預金は2.3%増の835兆円となった。東日本大震災や欧州危機への不安を背景に、安全資産である預金を選ぶ傾向が強まったとみられる。

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