ある一点に特化した商品は、そこでこけると大ダメージだよね。どうなるか?
ホンダは小型車「フィット」の新型車を5月24日に発売した。燃費性能を向上させたほか、4つの新モデルを追加して8モデルに拡充し、幅広い年齢層に訴求する。中でも、女性をメーンターゲットにした「She’s(シーズ)」「ハイブリッド(HV) シーズ」は、特別仕様車から一般販売に“格上げ”され、新たな顧客獲得の切り札として注目を集める。シーズの開発リーダーを務めた本田技術研究所四輪R&Dセンターの友斉恵里さん(30)に、女性視点に徹底的にこだわった開発秘話を聞いた。
--開発のきっかけは
「ホンダ車を購入する女性の割合が減っていたこと。女性にホンダ車のイメージを聞くと『スポーティー』という声が多かったので、女性に身近に感じていただけうような車を作りたいという思いでプロジェクトが始まった」
--開発も女性が中心になった
「もちろん技術面では男性にサポートしてもらったが、企画やコンセプトづくりは女性だけで行った。20代後半から30代前半の女性が集まり、メーンターゲットに据えた『アラサー独身女性』がほしくなる車を、時には楽しくおしゃべりしながら考えた」
「平成22年5月に特別仕様車として初代を発売したところ非常に好評だった。販売店に止まっているシーズを見て一目惚れした女性もいて、私たちの狙いが当たった」
--デザイン面でこだわったところは
「遊びごころと上質感を両立させ、『大人かわいいコーディネート』がコンセプト。シートのピンクステッチやエアコンのディスプレー部分にピンクメッキを施し、女性らしく優しい雰囲気を出した。あと専用エンブレムのアポストロフィー部分をハートデザインにし、細かい部分まで女性が喜ぶデザインを追求した」 --機能面でも女性を意識した
「紫外線を約99%カットするフロントドアガラスを使い、夏場でも日焼け防止用の手袋が必要ない。また女性の“敵”である車内の乾燥対策として、美肌・消臭・除菌に効果的とされる『プラズマクラスター技術』も搭載した」
--グレード化に伴い、ハイブリッド車(HV)も追加した
「女性にとっては敷居の高いイメージだったHVを手頃な価格設定にすることでHVを身近に感じてほしかった。『業界初の女性をターゲットにしたHV』という点でも訴求していきたい」
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