日本円と人民元の直接取引は慎重に徐々に進めるべき＝中国

民主は一気に進めたいところなんだろうね。こういうのこそTVでもっと報じるべきじゃない？


香港紙「文匯報」がによると、日中両国が日本円と人民元の直接取引を開始したことについて、日中貿易は米ドルで決済する必要がなくなり、為替リスクと取引コストを減らすことができ、中国の輸出が低迷し、日本の債務が増加し、景気回復が難しい状況のなか、日中両国にとって大きな意味があると報じた。一方で、専門家は人民元国際化は多くのリスクと試練に直面しているため、順を追って徐々に慎重に進めるべきだとも注意を促した。中国網日本語版（チャイナネット）が報じた。

　中国銀行金融市場本部の何斌上級トレーダーは、元と円の直接取引は元対円の直接為替相場の形成、両替コストの削減、手続きの簡略化につながると話す。また、二国間貿易と投資を便利にし、日中両国の金融分野の協力も促進すると見込んでいる。

　復旦大学経済学院の孫立堅副院長によると、直接取引は日中貿易のニーズに基づいた、実体経済の発展において必要なことで、投機などへの影響は小さい。人民元で貿易決済できることにより、多くの日中企業が貿易を行うようになり、両国の実体経済の発展を促すと見られる。

　中国外貨投資研究院の譚雅玲院長は「文匯報」の取材に対し、「人民元が国際市場で勢いをつければドルから圧力を受け、急速な切り上げを迫られる。直接取引により、円の影響力に頼って人民元の役割を高めることができるが、国際化のスピードと規模のコントロールが難しくなることも否定できない。そのため、順を追って進める必要がある」と述べた。

　中信銀行の国際金融市場専門家、劉維明氏も「元と円の直接取引の開始後、元の地域通貨としての地位は高まるだろう」と分析。また、中国と韓国、中国と東南アジア諸国、中国本土と香港の間でも通貨の直接取引が実施される可能性があるとの見解を示した。