2012年6月15日金曜日

夏のボーナス、預貯金に回す金額が増えそう――電通総研

いたって妥当な結果だね。どうやったらお金が回るようになるかね?




 電通総研は6月12日、消費マインドの動向を定点観測する「消費気分調査」レポート Vol.14を発表した。四半期ごとに実施する調査で、今回は「夏のボーナスの支給予定金額と使い道」「夏期休暇の日数と、この夏楽しみにしていること」などについても聞いている。


●今後の暮らし向き予報は「晴れ」

 現在の消費マインドを把握するために定点観測している生活者の支出意識では、前回調査と比べて「1年前と比べ、増やすところと減らすところのメリハリをつけている」が4.0ポイント増加し30.0%となった。「1年前と変化はない」と答えた人は、マイナス9.5ポイントと大きく減少しており、支出する人としない人の差が鮮明になってきている。

 また、3カ月後の暮らし向きを天気に例えて聞く「暮らし向き天気予報」では、「晴れ(快晴+晴れ+晴れ時々くもり)」ととらえる生活者の合計は53.0%となり、東日本大震災以降、最高スコアをマークした。

●夏のボーナス、預貯金に回す金額が増える

 夏のボーナスの支給予定金額は、世帯平均で59万6000円(昨年より1万1000円減)。このうち、消費にまわる(「日常的な生活費の補てん」と「買い物やレジャー」の合計額)と考えられる金額は15万5000円で昨年より8000円減少した。一方、預貯金に充てる金額は27万7000円と昨年よりも1万5000円増となった。

 ボーナスで購入を検討している商品・サービスの上位3つの顔ぶれは、「国内旅行」(昨年1位)「贅沢な外食」(昨年3位)「LED電球」(昨年2位)と変わらず。昨年10位だった「ベッドや布団などに敷く冷却マット」が5位に、ランク外だった「住宅リフォーム」が6位に、同じくランク外だった「株や債券などの金融商品」が7位に上昇している。一方で、昨年4位だった「ブルーレイディスクレコーダー」は17位へ大きく順位を下げた。

●夏休みは平均5.7日、予算は5.8万円

 夏休みの長さは、平均で5.7日。約7割が「昨年と変わらない」と回答している。一方、夏期休暇にかける予算は平均で5.8万円だが、世代別で見ると20代は4.2万円と最も低く、50代と60代が6.8万円と高い数字を挙げている。

 この夏楽しみにしていることについては、「ロンドンオリンピック」(31.3%)がトップ。しかし、「花火大会」も30.5%と僅差で迫っている。電通総研では、これらに加えて「FIFAワールドカップ最終予選」「夏祭り」が上位に並んでいる背景を「お祭り気分」とし、「節電などの日ごろの我慢を解放でき、友人や恋人、親戚と体験を共有しながらみんなで盛り上がることができる『お祭り的な行事やイベント』に人々の関心が高まっている」と結論している。

 インターネットによるアンケート調査で全国の20~69歳の男女1200人が対象。調査期間は2012年5月25日~27日。

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