2012年4月22日日曜日

金環食商戦「希望的観測」で過熱 カメラ、双眼鏡、旅行…経済効果は数十億円

天文関係でここまで盛り上がるのって、ハレー彗星以来?しっかり見られるといいねー。




 太陽が月と重なり、リング状に輝く「金環日食」が観測できる5月21日を前に、関連商戦が盛り上がっている。日本での観測は25年ぶりとなるほか、今年は夏にかけて金星が太陽や月と重なる現象もあるなど、天文イベントの「当たり年」。観測機器メーカーが増産に乗り出し、ツアーも続々と登場するなど“天体ショー特需”への期待が高まっている。

 東京・秋葉原のヨドバシカメラ・マルチメディアAkibaには、撮影を希望する“アマチュア写真家”からの問い合わせも多く、通常はプロやセミプロの写真家しか購入しない1枚5000~1万数千円以上の高価な太陽撮影用「減光フィルター」が30~40枚も売れたという。同店の担当者は「全国的にみても東京が一番の盛り上がり」と語る。

 今年は金環食だけでなく、6月には金星が太陽の前を通過する「日面通過」、8月に金星が月に隠れる「金星食」も全国で観測できる。このため、双眼鏡などの需要増が見込まれ、大手光学機器メーカーは今年度の売り上げを「例年の2~5割増」とみる。

 特に観測用サングラスは平成21年、一部地域で皆既日食が観測できた際に品薄となったため、各メーカーが増産態勢をとった。天体望遠鏡などの観測機器を手がけるケンコー・トキナー(東京都新宿区)は関連商品の売り上げを「3年前の5倍以上」と意気込む。

 旅行各社も観測ツアーで特需を狙う。JTBは日本一周も兼ねた1人32万8000円からのツアーを昨年12月から発売。近畿日本ツーリストも静岡県や三重県などの観光とセットにしたツアーをラインアップする。

 第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストも「品薄で商機を失うことを防ぐため、各社とも早めに対応を始めており、経済効果は数十億円規模まで高まる」と試算している。

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